歯科医のワクチン注射認める方向 加藤官房長官「早期接種の体制構築へ検討」

[ 2021年4月20日 05:30 ]

 政府は新型コロナウイルスのワクチン接種について、歯科医が注射を打てる方向で調整に入ったことが19日、分かった。接種の本格化に向け、医師や看護師以外に注射を打てる人員を確保する狙い。

 加藤勝信官房長官はこの日の記者会見で、接種行為を歯科医に拡大する可能性を問われ「早期に接種できる体制の構築に向けて、どういうことが必要か検討していく」と述べた。歯科医の注射は歯科治療の範囲でしか認められないが、特段の事情があると判断されれば違法ではなくなるとされる。今回は個別の歯科医院を接種会場とせず、集団接種会場で医師らを確保できない場合などに限り、歯科医に注射を認める方針だ。米国では、バイデン政権が歯科医と歯学生にワクチン接種を許可。ほかにも薬剤師や研修を受けた一般人が打つ例もある。

 日本の歯科医数は約10万人。日本歯科医師会によると、歯学部の授業や国家試験前の研修で、口腔(こうくう)以外への筋肉注射や採血なども必須項目。今後、接種に動員される歯科医は新たに研修が課されるとみられる。歯科医は医療従事者の優先接種対象にも入っている。

 問題はワクチンの準備だ。自民党の下村博文政調会長はこの日の党会合で「全国民が接種するのに来年春くらいまでかかるかもしれない」と述べた。注射を打てる人員が増えても、肝心のワクチンがなければ本末転倒だ。

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