ワクチン土産が菅首相の思惑?日米首脳会談に合わせ仕入れ交渉、政権浮揚につなげたい

[ 2021年4月17日 05:30 ]

 訪米中の菅義偉首相と米製薬大手ファイザー社のアルバート・ブーラ最高経営責任者(CEO)が新型コロナウイルスワクチンを巡り会談することになり、接種担当の河野太郎行政改革担当相は16日の会見で「電話会談というのかな。内容についてはお楽しみ」と思わせぶりに話した。

 日本時間16日午前に米国に到着した首相は同17日未明、バイデン大統領と初めて対面で会談。ブーラ氏との会談はその後だ。
 政府は同社と1億4400万回分(7200万人分)の供給契約を結んだが、輸入元である欧州連合(EU)の輸出管理強化で供給は不安定。同社から日本へ1億回分の新規供与や、米国内での余剰分を日本に提供する案が取り沙汰される。

 他の先進国に比べ接種遅れが著しい日本。共同通信の全国電話世論調査では接種の進捗(しんちょく)に関し「不満を感じている」との回答が60・3%を占めた。首脳会談に合わせた仕入れ交渉で“土産”を確保、政権浮揚につなげたい考えだが、ブーラ氏は1月下旬、河野氏が交渉役に名乗りを上げた際、首相を「逆指名」した海千山千の相手。政府高官は「トップ同士が会談する以上、さまつな話にはならない」と語るが、政府関係者は「会談直前まで調整」と指摘。交渉が期待外れに終われば、内閣支持率低下に直結しそうだ。

 ≪高齢者向け接種に特殊注射器使用へ≫河野氏は会見で、65歳以上の高齢者向けワクチン接種に関し、1瓶当たり6回打てる特殊な注射器を5月10日の週から使用すると正式発表。「ファイザー社と契約した7200万人分の92%は6回接種できる計算になる。供給が早まることと同じ効果がある」と意義を訴えた。同社製ワクチンは従来の注射器なら1瓶当たり5回しか接種できず、ワクチンが無駄になると指摘されていた。政府は特殊注射器の確保に向け、製造業者と交渉を進めていた。

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