天理大でまたクラスター 5つの運動部でコロナ62人感染 マスク外しての飲食が原因か

[ 2021年4月17日 05:30 ]

 奈良県は天理大(同県天理市)の5つの運動部で、新型コロナウイルス感染のクラスターが発生し、16日までに62人が感染したと明らかにした。部の活動や、マスクを外した飲食で感染が拡大したとみられる。天理大はクラスターの状況およびクラブ名について「回答を差し控えたい」と話し、この日時点では非公表とした。

 県内で感染拡大が続いていることや、複数の課外活動クラブで感染者が出ていたことから、大学側は5月5日まで全ての部活動を停止とする措置を取っていた。公式戦の日程が決まっている部については、学校が許可を出し、練習や試合への参加を認めていた。

 天理大では昨年8月、ラグビー部でクラスターが発生。部員1人の感染が最初に確認され、19人にまで拡大したのを受けて、県がクラスターと認定。その後も感染が続き、9月上旬までに部員168人の約3分の1にあたる62人を数えた。後にラグビー部は初の大学日本一に輝いたものの、一時は誹謗(ひぼう)中傷の標的となった。同部とは関係のない一般学生が教育実習先の学校から受け入れを拒否されたり、アルバイト先から出勤停止を求められたりする事例が相次いだ。その経験は生かされなかったのか。マスクなし飲食も影響しているとみられるだけに、大学には調査と学生への指導が求められる。

 奈良県と奈良市はこの日、感染者の女性1人が死亡し、男女89人が感染したと発表。1日の感染者数としては過去3番目の多さだった。

 ≪部活動はリスク高≫天理大のクラスターについて、感染症に詳しい医学博士の中原英臣氏(西武学園医学技術専門学校東京校校長)は「クラブ活動は部室での着替えや、競技によっては体を接触させるものもあり、普段より感染リスクが高くなる。より注意しなくてはならない」と指摘した。2度目であるという点にも注目。「一度クラスターを経験しているのに、なぜ注意できなかったのか。新型コロナに対する油断があったのではないか」と話した。大学が部活名を明かしていないことにも「どんな部活が感染しやすいか、今後の参考になるので明らかにすべき」と注文をつけた。

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