室伏広治スポーツ庁長官「悪性脳リンパ腫」 今月中旬にも自家末梢血幹細胞移植

[ 2021年4月8日 05:30 ]

スポーツ庁の室伏広治長官
Photo By 共同

 スポーツ庁の室伏広治長官(46)が病気を患い治療を受けていることが7日、関係者への取材で分かった。公務は続ける。8日発売の週刊新潮は「悪性脳リンパ腫」で闘病と報じている。室伏氏はこの日、報道陣の取材に応じ「個人情報なので」として詳細は明言しなかった。今後については「影響がないように業務はしっかりやる。応援をお願いします」と語った。

 同誌によると昨秋、脳腫瘍の疑いがあり開頭手術を受けたところ、脳原発性の悪性リンパ腫が明らかになった。昨年末ごろまで抗がん剤治療で入院。この際もリモートで業務を続けた。今月中旬には、あらかじめ取り出しておいた自身の骨髄細胞を注入する自家末梢(まっしょう)血幹細胞移植を受けるという。

 この移植はどのようなものなのか。くどうちあき脳神経外科クリニック(東京都大田区)の工藤千秋院長は「血液の入れ替えによって免疫を強める最新の治療法です。一般的には極めて再発率が低いと言われています」と解説。復帰までの期間については「あくまで一般論となるが、1~3カ月が必要となります。腫瘍が小さければ、五輪の開幕に間に合う可能性もあります」と語った。

 患部や大きさは明らかになっていないが、工藤院長は「前頭葉や側頭葉にできていれば、言語や手足を操るのに障害が残る場合がある」と指摘した。

 室伏氏は陸上ハンマー投げの2004年アテネ五輪金メダリスト。昨年10月にスポーツ庁長官に就任。今年3月23日には定例記者会見に臨み、最近も登庁して勤務している。スポーツ庁は室伏長官名で「個人に関する情報であるため回答を差し控える。これまでも公務に支障を来さないよう努めており、今後も東京五輪・パラリンピックの開催に向けて全力で務める」とコメントした。工藤院長は「免疫に関わる病気なので(コロナ禍では)できるだけ対面の仕事は避けるべきと思います」と話す。大会中は競技会場の視察などを行う可能性はある。同庁は「現時点では何も決まっておりません」としている。

 ◆室伏 広治(むろふし・こうじ)1974年(昭49)10月8日生まれ、静岡県沼津市出身の46歳。90年に千葉・成田高で本格的にハンマー投げを始める。陸上男子ハンマー投げの日本記録(84メートル86)保持者。五輪に4大会連続出場し、04年アテネで金メダル、12年ロンドンで銅メダル。日本選手権は95年から14年まで20連覇。愛称は「鉄人」。1メートル87、99キロ。血液型A。

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