最多878人の新規感染 大阪 公道での聖火リレー初の中止 万博公園で無観客開催へ

[ 2021年4月8日 05:30 ]

大阪府吹田市の万博記念公園
Photo By 共同

 大阪府の吉村洋文知事は7日の会見で、府全域で13、14両日に実施予定だった東京五輪の公道での聖火リレーを中止すると表明した。これを受け、大会組織委員会も会見し中止を正式発表。3月25日に福島県をスタート後、公道でのリレーが中止されるのは初めて。代替措置として、吹田市の万博記念公園を閉鎖して、同じ日程で“聖火リレー”を実施することになった。

 昨年4月7日に新型コロナウイルスの1度目の緊急事態宣言が出てから1年のこの日、大阪府の新規感染者は過去最多878人が確認された。1年前の4月7日は53人。実に16倍以上に膨れあがった。800人を超えるのは初めてで、6日の719人に続き2日連続で最多を更新した。吉村氏は、不要不急の外出自粛要請を府全域に拡大。このため、全域での聖火リレー中止決定を迫られた。

 吉村氏は「不要不急の外出自粛を要請している場合、公道の聖火リレーは中止するという基準がある」と説明。「府内で聖火リレーをするのは密をつくることになり、適切ではないと判断した」と述べた。7日は三重県でもスタート地点などで、身動きが取れないほど混雑する場所があった。

 組織委の武藤敏郎事務総長は会見で「コロナという異常な状況の中で、リスクを極力抑制するために違ったやり方もやむを得ない」とし、万博記念公園で無観客で実施すると表明。ランナーは希望者全員が走れるようにする。園内をぐるぐると周回するのかなど、コースは今後協議する。

 ただ、閉じられた公園で限られた人の前で走るのは、開催国の国民の目に広くふれる通常の形とは大きくかけ離れたものとなる。「聖火リレーが途切れたことにならないか」の質問に、武藤氏は「形は違うが聖火リレーは行われる」と苦しい表情で話した。

 感染者は全国的に増加傾向。大阪府と組織委の今回の決定は、今後の各自治体のリレーに影響を与える可能性がある。

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