豊臣秀吉の書状 旧家で発見 地盤固めの貴重史料

[ 2021年4月8日 05:30 ]

兵庫県たつの市で見つかった豊臣秀吉の書状「領知宛行状」(龍野歴史文化資料館提供)
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 兵庫県たつの市の旧家で、豊臣秀吉から家臣宛ての領地を与えることを伝える書状2通が見つかった。現在の神戸市に当たる地域の領地を巡る内容で、うち1通は豊臣家だけが使うことができた高級和紙「大高檀紙」にしたためられている。同市立龍野歴史文化資料館が7日までに明らかにした。

 2通はともに、兵庫県北部の但馬地方を治めた大名山名氏に仕えた垣屋家の分家の子孫垣屋孫市への書状。確認作業に当たった兵庫県立歴史博物館の前田徹学芸員は「秀吉が政権を確立するため、地方の家臣に領地を与え、地盤固めを図ったことを示す重要な史料」と話した。

 同資料館によると、書状は1583年8月1日付の「領知宛行状」と1594年10月17日付の「朱印状」で、ともに200石の領地を与えるとしている。領知宛行状が出されたのは賤ケ岳の戦いに勝った後で、秀吉が多くの家臣に同様に出した。朱印状は天下統一を果たし、太閤検地を実行した時期のものという。

 発見場所は、垣屋氏と婚姻関係があったとされる龍野藩士の旧家で、2018年に同資料館が調査した際に見つけた古文書約4千点に含まれていた。

 同資料館で24日から6月6日まで一般公開する。

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