3府県「まん防」初適用 大阪市内の聖火リレー中止へ

[ 2021年4月2日 05:30 ]

 政府は1日、新型コロナウイルス緊急事態宣言に準じた「まん延防止等重点措置」(まん防)について、感染が急拡大している宮城、大阪、兵庫の1府2県に全国で初めて適用することを決めた。大阪府の吉村洋文知事は大阪市で感染が急拡大する中で「大阪市の東京五輪聖火リレーは中止すべきだ」と表明。大会組織委員会の幹部も自治体の意向を尊重する姿勢を示し、中止の方向となった。

 大阪府は政府の決定を受け、大阪市を重点措置の対象に指定する予定。吉村知事は「(市民に)外出自粛をお願いすることになる」と強調。「大阪市内での聖火リレーは中止すべきだ」と訴えた。

 大阪府でこの日新たに報告された新型コロナウイルスの感染者は616人。緊急事態宣言下の1月16日以来となる600人超えで過去4番目の多さとなった。3日連続で東京都の感染者数も上回った。

 再び厳しい局面に突入し、松井一郎大阪市長は聖火リレーについて「大変残念だが、見合わせるべきだ」と吉村氏に同調。「全国のリレーの様子を見ると、どうしても人が集まって密がある」と説明し、安全に実施するのは困難との判断を示した。吉村氏は近く府の聖火リレー実行委員会で中止を正式決定し、組織委に伝えることを明らかにした。

 組織委はこの日予定していた府の聖火ランナーリストの公表を延期。組織委幹部は吉村、松井両氏が中止の意向を示していることを踏まえ「それを押し切ってまで、というのは難しい」と述べ、自治体の意向を尊重する姿勢を示した。

 聖火リレーは府内で13、14の2日間行われ、大阪市以外については「感染対策を徹底し実施する」と吉村氏。13日は堺市や東大阪市、吹田市などを通る。大阪市は14日に走者が駆け抜ける予定だった。

 吉村氏は大阪市内の走者に関し「何も決まっていないが対策は考えていきたい」と述べ、市外で走ることも含め組織委と調整するとした。組織委幹部によると、公道での走行を見送り、走れなかったランナーを無観客で実施する式典に招く案などが検討される見通し。式典は聖火到着を祝う「セレブレーション」で大阪市で予定されている。

 出発から1週間で混迷を深める聖火リレー。組織委幹部は、中止や中断について「聖火リレーすらできないのに、本番はできるのかと思われかねない」と述べ、五輪開催自体への影響を懸念した。

 《大阪以外で適用は計5市》「まん防」が初適用される大阪以外の2県のうち、対象となる地域は宮城県は仙台市、兵庫県は神戸市、尼崎市、西宮市、芦屋市の計5市となる見通し。宮城県の村井嘉浩知事はこの日、記者団に措置適用について「早めの対応を取るのであれば適切な時期ではないか」と話した。

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