厚労省職員 時短無視、深夜営業店予約して送別会 自粛呼び掛け側なのに…

[ 2021年3月31日 05:30 ]

厚労省職員の深夜会食問題で謝罪する田村厚労相=30日午前、国会
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 厚生労働省の職員23人が東京・銀座の店で深夜まで会食していた問題で田村憲久厚労相は30日、閣議後の会見で「いろいろな形で生活の制約をお願いしている中で、国民の信用を裏切る形になった。深くおわび申し上げる」と謝罪した。同省は同日夜、会食した老健局老人保健課長ら20人の処分を発表。課長は同日付で大臣官房付に異動し、事実上の更迭。19人は訓告や注意などとした。残りの3人は自治体からの研修生で処分しない。

 田村氏は閣僚給与2カ月分を自主返納する。事態を重く見た菅義偉首相も「大変申し訳ないことだ。田村厚労相が厳しく、こうしたことが二度と起きないよう厳重に対処した」と記者団に述べた。

 問題の会食は、介護保険制度を担当する老健局老人保健課の送別会で、24日午後7時15分開始。職員らは仕事を終え順次参加し、最終的に23人まで膨れ上がった。都内の飲食店に午後9時までの営業時間の短縮要請が出る中、わざわざ午後11時すぎまで営業している店を探して予約していたことも判明。職員の大半はマスクを外して大声で話し、午後11時50分ごろまで十数人が残っていたという。

 24日は都の新規感染者が420人で、3月の最多を更新した日。しかも夜には1都3県の知事が、午後9時までの営業時間短縮要請を4月21日まで継続することで合意した日でもある。

 国民に花見や歓送迎会の自粛を求め、感染拡大防止を呼び掛ける立場の厚労省職員によるあきれた行動。政府のコロナ対策分科会は会食時の指針として「4人以内」「短時間」「会話の時はマスク」などの感染防止策を提言。そのことごとくを破っており、批判が巻き起こるのは必至だ。

 野党は31日の衆院厚労委員会で会食問題について集中的な質疑を実施するよう要求。立憲民主党の枝野幸男代表は党会合で「国民や飲食店にさまざまな無理をお願いしており、厚労省は深刻に受け止めなければならない」と述べ、田村氏の責任を追及する考えも示した。

 《政府や与党内からも批判》政府・与党内からも批判が噴出した。加藤勝信官房長官は「正直言って何をやっているんだという思い」と憤りをあらわにした。ただ、加藤氏は田村氏の前の厚労相。ネット上では「あなたが“バレなければ大丈夫”という空気をつくったのではないか」との声も上がっている。自民党の二階俊博幹事長も「厚労省は国民に協力してもらっている役所だ。常識があるだろうから、しっかり反省し対処してほしい」と苦言を呈した。

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