給食の皿うどんで歯が欠けた…児童6人教師1人が被害 揚げすぎて麺ガチガチに

[ 2021年3月14日 05:30 ]

高温で10分揚げた(左)蒸し麺と(右)中華麺
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 埼玉県の朝霞第五小学校で11日、給食の皿うどんの麺を食べた児童6人と教諭1人が、歯が欠ける被害を受けたことが13日、分かった。朝霞市は調理の際、麺の揚げ時間が長すぎて硬くなってしまったのが原因としている。口の中に傷ができた児童も数人いた。児童3人は病院で治療を受けた。

 同市によると11日の給食は、あんかけ皿うどんをメインにパンと牛乳、サラダのメニュー。皿うどんを食べた児童から「麺が硬くて歯が欠けた」と申し出があり、調べたところ、1年生から5年生までの児童6人と教諭1人の歯が欠けていた。

 なぜ歯が欠けるほど麺が硬くなってしまったのか。同市は、給食時間に間に合わない恐れが出てきて、麺を連続して投入したことにより油の温度が低下してしまい、1回の揚げ時間が長くなったためと説明。麺は通常2、3分揚げればよいが、結果として約10分揚げたという。

 学校給食は、各学校の調理施設で独自に調理する単独調理場方式と、給食センターで複数の学校分を調理し、専用車で配送する共同調理場方式がある。同校は前者。「調理指示書」に適切な揚げ時間が記載されていなかったため、担当した調理業者のスタッフ2人が「揚げ不足だ」と判断したという。同校の在校生は956人。全員に間に合うように提供するため、一度にたくさん調理し、しかもしっかりと揚げすぎたことで起きた事態といえそうだ。

 市学校給食課は「調理方法の確認作業などをより徹底し、再発防止に努める」とし、歯が欠けた児童の家庭に謝罪する。同校では前日10日にも納入業者の過失により、6年生の一部クラスに、賞味期限が1年ほど切れたドーナツが提供されたばかりだった。2日続いた失態に、学校側の説明が待たれる。

 ▽皿うどん 汁のない、あんかけ麺。本場・長崎県では、油でパリパリに揚げた細麺と軟らかい太麺の2つあるが、全国的には細麺を指すことが多い。発祥の店の一つとされる中華料理店「四海楼」(長崎市)によると、ちゃんぽん麺の汁なし版として、明治後期から大正にかけて誕生。椀(わん)や丼でなく、皿に盛ることから「皿うどん」と命名された。パリパリ細麺のものは「炒麺(チャーメン)」とも呼ばれる。

 《記者が実験…硬いせんべいのよう》歯が欠けるほど麺は硬くなるのか。記者は、実際に170度の油で10分揚げて試食してみた。中華麺の太麺と、蒸し麺の細麺の2種類を用意。麺を投入すると、すぐに油の温度は130度に下がった。火は中火。温度は徐々に上がり7分後に180度に。火をそのままにしておくと10分後には200度に達した。
 10分後、揚がった麺の見た目は薄い焦げ茶色。恐る恐る口に運ぶと、細麺はかみ砕けたが、太麺は硬いせんべいをかむ感覚に近かった。さすがに歯は欠けなかったが、硬さは相当なもので、揚げすぎ感は否めなかった。
 会社近くの中華料理店シェフは「麺の水分を飛ばすために揚げるが10分も揚げたら水分が全部なくなる。歯が折れるかは分からないが、バリバリになる」と話した。

 《全国の“硬派”な食べ物》硬い食べ物といえば井村屋の「あずきバー」が有名だが、世の中には歯が折れると注意書きが必要なほど硬い名物もある。
 香川県善通寺市「熊谷菓子店」は、その名の通り石のように硬い「石パン」を販売。口に含んで軟らかくして食べるのが一般的だ。福井県鯖江市「ヨーロッパン キムラヤ」の「軍隊堅麺麭(パン)」は戦前に軍隊に納品していたもの。同封のしおりには「かなづち等で割って」と書かれている。
 岐阜県大垣市「田中屋せんべい総本家」の「みそ入大垣せんべい」は、そのままで十分硬いが、折り畳んだ「二ツ折」「四ツ折」もある。「四ツ折」は日本一硬いと評判だ。

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