ママ友の異常支配 母親にも体罰…屋外に長時間立たせる、睡眠取らせず 福岡5歳児餓死事件

[ 2021年3月5日 05:30 ]

 福岡県篠栗町で昨年4月に5歳だった男児が餓死した事件で、保護責任者遺棄致死容疑で逮捕された男児の母・碇利恵容疑者(39)が、知人の赤堀恵美子容疑者(48)から「“私が食事の面倒を見る”と離婚を後押しされた」と供述していることが4日、捜査関係者への取材で分かった。赤堀容疑者は碇容疑者の夫が浮気をしているとうそを言い離婚に追い込んだとみられる。

 県警は2019年5月の離婚を機に碇容疑者や亡くなった三男翔士郎ちゃんを周囲から孤立させ、一家への関与を強める狙いがあったとみている。赤堀容疑者は、子供だけでなく碇容疑者にも長時間にわたり屋外に立たせたり、睡眠を取らせないなど体罰を科していたとみられる。

 捜査関係者らによると、赤堀容疑者による一家への明確な食事制限が始まったのは離婚後の19年8月ごろとみられ「翔士郎は兄の半分」などと具体的に食事の量を指示。一家はわずかな米をおかゆにして分け合っていたという。赤堀容疑者の指示で翔士郎ちゃんに10日間、水しか与えないこともあったという。県警の調べに、赤堀容疑者は「食の支配はしていない」と容疑を否認している。

 2人は子供の幼稚園を通じて知り合った。赤堀容疑者は「ボスが浮気調査費を立て替えた」「ボスが監視カメラで見張っているから」と、共通の“ママ友”を架空の「ボス」に仕立て上げて、碇容疑者が自身に依存する関係をつくっていったとみられる。関係者によると、碇容疑者は「赤堀容疑者から“言うことを聞かないと、離婚した夫のところにヤクザを送り込む”と脅された」と話しているという。

 一家は19年11月に生活保護の対象になったが、申請手続きには赤堀容疑者が同席。碇容疑者は保護費を引き出した直後に赤堀容疑者に手渡していたという。総額は1000万円を超えるとみられる。虐待を隠すためか、翔士郎ちゃんの幼稚園通いもやめさせたとみられ、翔士郎ちゃんの死亡時の体重は5歳児の平均の半分にあたる約10キロだった。

 逮捕容疑は昨年4月18日、篠栗町のマンションの一室で、翔士郎ちゃんに十分な食事を与えず放置し、死亡させた疑い。捜査幹部は「妄信的に信頼するに至った経緯を明らかにすることが事件の鍵だ」と指摘。全容解明に向け捜査を進めている。

 《赤堀容疑者、有名なクレーマー》赤堀容疑者は、自身の家庭で3きょうだいを育てる一方、周囲に文句を付けるクレーマーとしても有名だった。同じ小学校に子供を通わせる保護者は「すぐ子供のことに首を突っ込む人」、赤堀容疑者が通っていた弁当店の女性は「店員を自宅に呼びつけて怒鳴り散らしていた」と明かした。周囲には「ユウナ」と名乗り、年齢も30代と偽っていたという。碇家への頻繁な出入りについては「光熱費を払ってやった」「育児放棄しているから面倒を見てやっている」と吹聴。隣人は「お姉さんだと思っていた」と話した。碇家には生活保護費や児童扶養手当などで月20万円前後の収入があったが、赤堀容疑者がほぼ受領していた疑いがあり、週に数回パンや米を差し入れるだけで、残った金でブランド品を購入していたという。

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