栃木・足利市の山林火災さらに拡大 東京ドーム16個分焼失、180世帯に避難勧告

[ 2021年2月25日 05:30 ]

 湿度の低い“カラカラ天気”が続く関東地方で山林火災が相次いでおり、24日も地元の消防や陸上自衛隊のヘリコプターの散水による消火活動が続けられた。

 栃木県足利市西宮町では21日に山林火災が発生。足利市消防本部によると、焼失面積は東京ドーム約16個分の約76・5ヘクタールに及んだ。市は24日までに約180世帯に避難勧告を出し、午後7時時点で、21世帯37人が市の施設に避難している。現場の北側を走っている北関東自動車道が、この日夜から足利インターチェンジ(IC)と太田桐生ICの間で通行止めになった。

 自宅に火が迫り、避難所に一時身を寄せた同町の40代の女性会社員は「昨夜は山が真っ赤で、風も強く、心配でよく眠れなかった」と話した。

 火災は21日午後3時半ごろ、山林が燃えていると登山者から119番があった。原因は不明だが、登山者の休憩所の付近から出火したとの情報もある。現場は両崖山(約250メートル)一帯の山林で、ハイキングコースとして親しまれている。

 また、東京都青梅市では、23日に市内の住宅で発生した火災がこの住宅や空き家、寺院の計3棟約720平方メートルを焼き、山林に延焼。建物以外に山林約9・5ヘクタールを焼いたが、陸上自衛隊のヘリコプターの散水などにより、発生から約27時間後の24日午後4時20分ごろ鎮火した。

 関東地方では16日から乾燥注意報が続き、栃木県では21日の最小湿度(宇都宮市)が12%。この日も21%と乾いた空気が続いている。東京消防庁のサイトによると、湿度が50%未満の時は、湿度が70%以上の時の3倍の火災が発生しているという。

 また、風も強く、栃木県南西部では23日の最大瞬間風速が17・4メートル。青梅市でも火災が発生した23日の最大瞬間風速が9・3メートル。出火した住宅に住む60代の男性は「庭でたき火をしていた。慌てて消火したが間に合わなかった」と話しており、警視庁青梅署では強風で火が燃え広がったとみている。

 専門家は「湿度が低く風が強い冬から春にかけての季節が山火事が最も多い」と指摘。40%以下の湿度になるとウイルスも活発になるとされ、乾燥は新型コロナウイルス感染拡大の要因になる。今後も3月にかけて乾燥した日が続く予報で、コロナも火事も要注意の天候が続く。

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