アストラゼネカ社ワクチン 重症化94%減、厚労相「最優先で承認審査」

[ 2021年2月24日 05:30 ]

英製薬会社アストラゼネカとオックスフォード大が共同開発した新型コロナワクチン(同社提供)
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 新型コロナウイルスの米ファイザー製ワクチンの供給が世界的に遅延し、国内の接種スケジュールも不透明となる中、政府が供給契約した英アストラゼネカ製が重症化を防ぐ高い効果を発揮したとの調査結果が発表された。英エディンバラ大が22日、英北部スコットランド全域での調査で、アストラゼネカの接種者は接種していない人に比べ、感染後に重症化して入院するリスクが94%減ったと報告。ファイザー製は85%だったという。

 1人2回の接種が原則の両ワクチンで、いずれも1回の接種を受けた人が対象。アストラゼネカの接種を受けた約49万人と、ファイザーの約65万人それぞれについて、1回目の接種から4週間前後までの期間における入院の有無を追跡した。対象グループが異なるため、2つのワクチンの効果は比べられないとしている。

 日本ではファイザーが唯一承認されており、17日から医療従事者4万人を対象に先行接種を開始。3月中旬をめどに医療従事者470万人、4月から高齢者3600万人への接種を想定している。

 ただ、ファイザーの供給は世界的に滞っており、22日までに日本に届いたのは約83万回分。3月中に医療従事者に行き渡るか不安視する声もある。ワクチン接種を担当する河野太郎行政改革担当相は高齢者への接種について「4月中に始めたいが、ワクチンが当初は非常に限られている。ゆっくり拡大していきたい」と微妙な言い回しに終始している。

 それだけに、アストラゼネカへの期待が高まる。同社は今月5日、国内での製造販売の承認を申請。田村憲久厚生労働相は23日、TBSの番組で「最優先で(承認の)審査を進めている」と話した。アストラゼネカは国内で9000万回分を生産することが決まっており、ファイザーのように製造国・地域での“囲い込み”の心配はない。田村氏は「日本でかなりの量を作りますからね」と期待を示した。

 ただ、承認は3月以降とみられ、南アフリカで確認された変異株への効果は限定的ともいわれている。それでもファイザーと2本柱となれば、接種スケジュールの組み立ては楽になる。「リスク94%減」も心強い数字。一日も早い承認が待たれる。

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