小池都知事 早速動いた、橋本新会長は「アイアンレディー」IOC会長にアピール

[ 2021年2月20日 05:30 ]

小池都知事(右)を訪問し深々とお辞儀する橋本組織委員会会長(撮影・西海健太郎)
Photo By スポニチ

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の橋本聖子会長(56)は就任から一夜明けた19日、丸川珠代五輪相(50)と引き継ぎを行い、都庁に小池百合子知事(68)を訪ね面会した。五輪に向け女性3人の新体制が始動した。

 小池氏はこの日朝、橋本新会長と丸川五輪相の就任について「日本にとってピンチをチャンスに変えて新しく出発できる。とてもいい流れができた」と歓迎。橋本氏については、夏季、冬季両五輪でメダルの獲得を含む計7回出場の実績を挙げ「一言で言って天命だと思います」と持ち上げた。IOCのメンバーにメールを送り「アイアンレディー(鉄の女)」の表現で紹介したことも明かした。その後、都庁で橋本氏から表敬を受けた際には本人を前に「IOCのバッハ会長に“彼女はアイアンレディーだ。素晴らしい”とメールしました」とアピールした。

 橋本新会長が誕生した18日、小池氏は取材陣に対応せず書面でのコメントにとどめた。都政関係者は「一晩で練りに練った橋本氏への最高の賛辞がアイアンレディーなのだろう」と指摘。その上で「素直な言葉とは受け止めにくい」と推察した。

 バッハ氏との関係を巡って橋本氏は「父」と慕う森喜朗前会長の指導を受けながらパイプを築いてきた。一方で、小池氏はいまだにバッハ氏と距離感があり、マラソン札幌移転問題では橋本氏に煮え湯を飲まされた因縁もある。

 森氏の失言から大騒動となった新会長人事。「森氏にとどめを刺した」とされるのが、小池氏の4者会談欠席表明だった。本来なら、IOCと開催都市契約を結ぶ東京都のトップには調整や交渉を担う責任がある。都政関係者は「これを放棄するというのは大問題だ」と批判する。

 五輪憲章では、五輪を開催するのは国ではなく都市。組織委はあくまでIOCとの窓口として主催都市が設けるものだ。小池氏は都知事としてトップのはずだが、これまで準備の中心には森氏がいた。その森氏が辞任。小池氏はこの日の会見で早速「組織委は実務を担う組織。都はホストシティー」と存在感を強調した。

 小池氏は橋本氏に続いて丸川氏の表敬も受けたが、こちらの溝も深い。16年都知事選で丸川氏は小池氏について「スタンドプレーはできるがチームプレーはできない」と切り捨てた。会談は和やかだったが、本格的な関係改善となるかは見通せない。

 聖火リレースタートまで1カ月。「スタンドプレー」が目立つ小池氏は橋本、丸川両氏とのチームプレーができるのか。動向が注目される。

 《政治的中立性で“チクリ”》小池氏はこの日の記者会見で、組織委の会長職の政治的中立性に関し「分かりやすい形が望ましいのではないか」と述べ、橋本氏が政治活動とは一線を画す必要があるとの考えを示唆した。五輪憲章に政治的中立が記されているとして「大切にすべきだと思う」と指摘。国会議員の立場では議会日程などの影響もあるとして「国民が納得できる説明が求められる」とした。

続きを表示

この記事のフォト

「ジャニーズ」特集記事

「騒動特集」特集記事

2021年2月20日のニュース