JRA調教助手ら、持続化給付金を不正受給か コロナの影響で報酬減少と申請

[ 2021年2月17日 05:30 ]

美浦トレーニングセンター
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 日本中央競馬会(JRA)のトレーニングセンター(茨城県美浦村と滋賀県栗東市)で働く多数の調教助手や厩務員らが、新型コロナウイルス対策の国の持続化給付金を不正受給した疑いがあることが16日、分かった。

 給付金受給は大阪市の男性税理士が指南していた。担当馬がレースで獲得した賞金に応じて得られる報酬が新型コロナの影響で減少したとして申請していたが、日本調教師会は昨年11月、調教助手らを雇う調教師に通達を出し「コロナによる経済的な影響はほぼ皆無」とし、不適切に受給した場合は返還するよう求めている。JRAは「日本調教師会と協議し、事実関係の確認に努めたい」とした。

 調教助手らは給与のほか、担当馬がレースで獲得した賞金の一部を「進上金」として受け取り、確定申告している。進上金は担当馬の成績などで大きく増減することもあり、給付要件を満たしたように装うのは容易。「受給者は100人以上」と証言する調教助手もおり、総額1億円以上になる可能性もある。男性税理士は「コロナの影響を受けたかどうかは申請者本人の申告に基づいている。不適切な申請はしていない」と主張。中小企業庁は「個別の事案には答えられない」とした。

 中央競馬は昨年2月以降、競馬場を無観客にするなど感染防止対策をし、緊急事態宣言中もレースを施行。ここまで予定された日程を全て消化しており、牡牝2頭の3冠馬が誕生するなどした昨年の馬券の総売り上げは9年連続の増収だったが、盛り上がりに水を差しかねない事態となった。

 ▼調教助手 競走馬の世話のほか、調教師の指示の下、実際に馬に乗り調教も行う。単に「助手」ともいう。JRAの美浦、栗東両トレセンには調教はしない厩務員、騎手も含め、計約2700人が勤務。調教助手は調教師に雇われており、給与を受け取っている。収入は基本給が月約15万~35万円で、諸手当が約2万~8万円。年2回賞与があり、これに加え、担当馬の成績に応じた報酬「進上金」(獲得賞金の原則5%)も受け取っており、毎年確定申告をしている。

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