「ドリフトの聖地」土砂崩れ…福島県「エビスサーキット」被害は10年前以上

[ 2021年2月15日 05:30 ]

震度6強地震から一夜

 宮城、福島両県で最大震度6強を観測した13日深夜の地震の負傷者は14日、宮城、山形、福島、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川の9県で155人となった。震度5強の揺れを観測した福島県二本松市では、「ドリフトの聖地」と呼ばれる「エビスサーキット」で大規模な土砂崩れが発生。当面の間の休業を余儀なくされた。

 エビスサーキットは、8つあるコースのうち「西コース」の脇にある崖が崩落。崩れた土砂が崖下のコースに流れ込み、レストランが入る建物が大きく損壊。コース内を移動するために使う車両4、5台が土に埋もれた。コースには、ひびの入った箇所が複数地点で確認された。

 10年前の東日本大震災でもコースにひびが入るなど被害を受けたが、運営会社の男性は「こんな土砂崩れは起きなかった。営業は当面難しいだろう」とため息。別の関係者も「被害は東日本大震災よりも上」と嘆いた。人的被害は確認されていない。

 エビスサーキットは、自動車のタイヤを横滑りさせるドリフト走行の「聖地」として有名。日本発祥のドリフトは17年から国際自動車連盟公認の世界大会が開催されるほど海外でも人気。ドリフトは路面を傷つけてしまうことから、エビスのようにコースを開放しているサーキットは珍しい。同サーキットには海外からだけで年間2000~3000人の外国人旅行者が集まり、福島県も新たな観光資源として注目していた。

 被災した西コースは約2キロで全コースの中で最長。昨年11月には国内最高峰のドリフト大会「D1グランプリ」第6戦が開催された。運営会社の熊久保信重社長は06、12年のD1王者で、06年公開の米ハリウッド映画「ワイルドスピード×3 TOKYO DRIFT」でカースタントを担当した。

 昨春は新型コロナウイルス禍で来場客が激減。今年はシーズンが本格化する4月に向け、すでに貸し切りの予約が入っていた。客足の回復を見込んで準備を進めていただけに、運営会社の男性は「もうどうしたらいいのか分からない」と肩を落とした。

 《隣接サファリパークは休園》エビスサーキットに隣接する東北サファリパークによると、ホワイトライオンやヨーロッパヒグマなど飼育している約900匹は無事で従業員らにも被害はなかったという。ツイッターでは「昨夜の地震で動物たちは不安な思いをしました。今朝はいつも以上に甘えてきていました」と報告。この日は臨時休園とし、営業再開も「見通しが難しい状況」としている。

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