“老老交代”批判が生む高齢者差別、女性蔑視と陸続き 二宮氏、乙武氏ら懸念

[ 2021年2月13日 05:30 ]

昨年2月、東京五輪・パラリンピックの選手村村長就任の記者会見に出席した川淵氏(右)と森氏
Photo By 共同

 辞任を表明した東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長(83)の女性蔑視発言が世界中で物議を醸している中で、新たな問題が浮上している。森会長が11日に辞任を決意し、結局白紙となったが後任に元日本サッカー協会会長の川淵三郎氏(84)の名前が挙がると、SNS上は「まさかのさらに年上」「また80代の老人かよ」など、川淵氏の年齢や“老老交代”を問題視する声であふれた。

 後任選出を巡っては、第三者を含めた会議などを経ず、辞任した当人が“密室”で行ったことへの不満が上がった。ただ、年齢だけに焦点を当てた批判は、高齢者差別につながるとスポーツジャーナリストの二宮清純氏(60)ら、多くの有識者が懸念を抱えている。

 作家でタレントの乙武洋匡氏(44)は、スポニチ本紙の取材に「もちろん、高齢であるということはこれまでの人生が長くなるので、価値観が固まってしまっていることもあるでしょう」とした上で、「年齢だけを見てダメというのは“女性だから話が長い”ということと陸続き」と指摘。「女性だから、高齢だからという属性で判断するのではなく、個人の資質を見て判断する必要がある」と話した。

 TBSの情報番組「ひるおび!」では12日、コメンテーターの八代英輝弁護士(56)が「年齢だけをピックアップして83歳から84歳に代わったと批判するのは差別」と指摘した。

 12日に森会長が正式に辞任を表明した際、怒りをあらわにした場面があった。「老人が悪いかのような表現をされることは極めて不快」と述べた。

 年齢も性別も批判を受けた当人が選択できない。女性差別も高齢者差別もあってはならず、森会長へ向けられた不満は全ての高齢者への不満にすり替えられる危険性をはらんでいる。

続きを表示

この記事のフォト

「ジャニーズ」特集記事

「騒動特集」特集記事

2021年2月13日のニュース