コロナ下の視覚・聴覚障害者生活 オンラインコミュニケーションで7割近くがメリット実感

[ 2021年2月6日 05:30 ]

「誰も取り残さないオンライン会議」の5つの新しい習慣を笑顔で伝える聴覚障害者の松森果林さん
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 東京・竹芝でソーシャルエンターテインメント「ダイアログ・ミュージアム 対話の森」を行う一般社団法人ダイアローグ・ジャパン・ソサエティ(代表理事・志村季世恵)が、このほど「第3回コロナ禍における視覚・聴覚障害者生活実態調査」報告を発表した。

 同法人は、聴覚障害者と音のない世界の中、ゲストと共に言語を使わずに対話する「ダイアログ・イン・サイレンス」、漆黒の暗闇の中を視覚障害者が案内する「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を展開。昨年4月の緊急事態宣言を機にこれまで2回にわたって、視覚・聴覚障害者生活実態調査を実施してきたが、2度目の緊急事態宣言が発令される中、障害者たちがどんな状況にいるのか、3回目となる緊急アンケート調査を行った。

 今回のアンケートでは、急速に増えたオンラインでのコミュニケーションに着目して実施。「新しい生活様式への移行」に関して「マスク着用」は最も大きな課題となっているほか「仕事や学習環境の変化」に対して、6割の人が不安や不満を感じていることがわかった。

 「オンラインでのコミュニケーション」に関しては、7割以上の人が「誰が何を話しているのかわからない」「発言のタイミングがつかみにくい、ずれる」など不便を感じている。

 一方で、オンラインでのコミュニケーションで7割近くの人が「移動がなくなった」「チャットなどの文字情報の工夫が増えた」など、オンライン化でメリットがあったと回答した。

 聴覚障害者で「ダイアログ・イン・サイレンス」のアテンドを務める松森果林さんは「誰も取り残さないオンライン会議」の5つの新しい習慣として(1)【手を挙げる】(発言者者が視覚的にわかる)、(2)【名前を言う】(誰が話しているか、誰に尋ねているか認識できる)、(3)【ひとりずつ】(聞き取りやすくなり、音声認識もしやすくなる)、(4)【反応を示す】(うなずきやジェスチャーは3割増しで、伝わる安心感から話しやすくなる)、(5)【笑顔で!】(笑顔が広がる。まずはあなたから)の5項目を自ら実践しながら紹介した。

 調査報告の発表後に志村代表理事は「障害者だけでなく、今、この国で暮らす私たちがこの現状を見つめ、何が不足しているのかを考えるべき時がきていると思います。それは他者に興味を持つこと。気にかけること。関わり何らかのアクションを起こすことです。私たちはソーシャルエンターテインメントを通し、対話をし、世の中が誰にとっても生きやすいようにしていきたい。今日からできることを始めてほしい。そのような願いを強くもっています」と、あいさつを行った。

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