菅首相弱腰、発言内容「詳細承知していない」“火中の森”拾わず

[ 2021年2月6日 05:30 ]

 菅義偉首相は5日の衆院予算委で、森喜朗会長の女性蔑視発言に関し「五輪の重要な理念である男女共同参画と全く異なる」と述べるにとどめ、森氏の辞任など責任論には踏み込まなかった。

 新型コロナ対応などを巡り、支持率低迷の菅政権。ここで森氏に引導を渡せば、世論の評価も一気に高まる可能性があるが、菅氏からは問題から一定の距離を取りたいようなスタンスが透けて見える。4日には立憲民主党の枝野幸男代表が「森会長の首に鈴をつけられるのは総理しかいないでしょう」と述べたが、菅氏は「発言の内容の詳細を承知していない」と弱腰。議場にヤジが飛び交った。

 菅氏は昨年の総裁選で森氏が握る最大派閥「細田派」(旧清和会)の支援を受けた。立候補を決断する前には森氏の元を訪れ、直接出馬する意向を伝えている。いまだ自民党内に大きな力を持つ森氏には逆らえない立場で、「コロナ禍に加えて五輪開催の是非という難題。首相は火中の栗を拾う気はさらさらない」(永田町関係者)という。

 加えて首相の長男が総務省幹部を都内の料亭で接待し、帰りにタクシーチケットなどを渡した疑惑も降りかかっている。国家公務員倫理規程に抵触する可能性があり、予算委では野党がこの問題を追及した。そもそも政権運営で二階俊博幹事長の顔色をうかがい右往左往の首相。重鎮らの暴走に振り回され、影が薄まるばかりだ。

 《平沢復興相「大事な時期に残念」》森氏発言の波紋はこの日も与党内で広がった。坂本哲志1億総活躍担当相は会見で「大会組織やボランティア、国民全体のモチベーションが下がることがあってはいけない」と懸念を表明。平沢勝栄復興相も「オリンピックを控えた一番大事な時期でもある。全世界の女性にいわれのない差別をしているんじゃないかと思われかねず、極めて残念だ」と話した。公明党の石井啓一幹事長も「男女共同参画を目指す社会の潮流と逆行する。猛省してほしい」と非難した。

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