都内の30代母 コロナ自殺か、軽症療養中「迷惑かけた」メモ残し

[ 2021年1月23日 05:30 ]

 新型コロナウイルスに感染した東京都内の30代女性が今月、自宅で療養中に自殺していたことが22日、関係者への取材で分かった。女性は夫と幼い娘の3人暮らしで「娘にうつしてしまったのではないか」と思い悩んでいたという。関係者によると、勤務先の感染者と濃厚接触していた夫の陽性がPCR検査で判明。その後の検査で女性と娘の感染も分かった。女性は発熱や喉の痛みがあったが、基礎疾患がなく軽症のため、自宅で療養していた。室内から見つかったメモには「自分のせいで周りに迷惑をかけてしまった」などと書かれていた。

 東京都の小池百合子知事はこの日、報道陣の取材に対し詳細を調べると説明。「感染者の心のケアも必要だと強く感じた。相談窓口はあるが、改善策があるか検討したい」と述べた。社会心理学者の碓井真史氏(新潟青陵大学大学院教授)は「感染者は感染したと周囲に言いづらく、誰かにうつしてしまったかもしれないとの心配も募る」と指摘。周囲の人の対応として「療養中で直接会えなければメールでも電話でも、ちょっとした雑談をすることが重要。社会全体で感染者は悪くないという雰囲気をつくること」とした。

 ≪自殺者久々に増加≫2020年の自殺者が2万919人に上ったことが22日、警察庁の自殺統計(速報値)で分かった。新型コロナウイルスの感染が拡大した昨年は19年の確定値から750人増加。前年を上回ったのは09年以来となる。男性は11年連続で減少となった一方、女性は増加に転じ、過去5年で最多に。また、小中高生は同様の統計のある1980年以降で最多となった。厚労省自殺対策推進室は「厳しい状況だ。コロナ禍がさまざまに影響している可能性がある」としている。

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