菅政権 コロナ対応、集団会食で支持率急落 危険水域20%台秒読み

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菅義偉首相は16日、ザ・キャピトルホテル東急(東京都千代田区)で約1カ月ぶりに散髪した。18日に召集される通常国会に向けて気を引き締めたようだ。永田町関係者は「久しぶりにリフレッシュできたのではないか」と指摘した。
首相は日課だった有識者らとの「ホテル会食」を自粛中。昨年12月中旬の「ステーキ会食」に批判が殺到したのが転機となり、今月8日に緊急事態宣言を再発令した後は朝や昼のホテルでの会食も、ほぼ途絶えている。幅広い人脈を生かして意見を聞き、施策の実現を図る「菅流の対人交流」は足踏み状態。当面は電話で代用する方針だが「思うに任せず、ストレスがたまっているようだ」と懸念が出ている。
髪はさっぱりしても、支持率がさっぱりなのは悩みの種だ。共同通信の最新の世論調査では41・3%、時事通信は34・2%といずれも前回から9ポイント前後下がった。毎日新聞も16日に発表し、内閣支持率は33%と前回から7ポイント下がった。政権運営の危険水域とされる30%割れが目前まで迫る。
不吉なジンクスもついて回る。五輪が日本で開催された年に必ず政変が起きるというものだ。過去3大会あり、前回東京五輪が開催された1964年に池田勇人首相、札幌五輪の1972年佐藤栄作首相、長野五輪の1998年に橋本龍太郎首相がそれぞれ退陣。橋本氏は参院選大敗を受けた引責辞任だった。日中戦争の影響で東京五輪開催を返上した1940年には2人の首相が交代。56年ぶりに東京で行われるはずだった2020年もコロナ禍で開催延期。7年8カ月に及んだ安倍政権が幕を閉じた。大会開催の可否が大きく揺らぐ中、開催されてもされなくても菅政権にとっては“地獄”となる。
緊急事態宣言の期間は来月7日までとしている菅首相。感染が収束しなければ支持率30%割れは現実味を帯びる。たまりっぱなしのストレスで周囲は「元気がない」と心配しており、政策判断にも影響しかねないと懸念している。
≪医療体制を話し合い≫首相はこの日、東京慈恵会医科大の大木隆生教授(外科)と公邸で会い、新型コロナウイルス感染拡大を巡り意見交換した。大木氏は患者を受け入れる病院、病床を増やすため、医師や看護師の給与を上げる支援をすべきだと提言。病院経営にプラスになる政策を打てば、医療体制は改善するとの指摘に首相は「久しぶりに明るい話を聞いた」と語った。大木氏が記者団に明らかにした。
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