富士そば、筋トレ好きをターゲット「筋肉もりもりそば」でコロナ危機脱出図る

[ 2020年10月30日 05:30 ]

富士そばが発表した「筋肉もりもりそば」。やげん軟骨、大根おろし、ほうれん草との組み合わせで、筋トレのサポート食として提供する
Photo By スポニチ

 大手立ち食いそばチェーン「名代富士そば」が29日、新型コロナウイルス感染拡大による売り上げ減の打開策として、コロナ禍で増えた筋トレ好きを狙った新メニュー「筋肉もりもりそば」(税込み680円)を発表した。まずは渋谷明治通り店、池袋東口店の2店舗で11月6日から発売する。

 「不況に強い」といわれる立ち食いそば業界だが、新型コロナで大打撃を受けている。外出自粛とテレワーク拡大で、メインターゲットであるビジネスマンの来店が激減。名店や繁盛店の閉店が相次いでいる。

 富士そばの受けたダメージも深く、4~5月の売り上げは昨年比4割まで低迷。回復傾向にはあるが、9月も同72%止まりと苦しんでいる。関東を中心に国内で129店舗を展開するが、好立地の店が多いため、高い家賃が負担となっている面もある。

 反転攻勢へ向け、狙いを定めたのはコロナ禍で広まった“おうち筋トレブーム”だ。自宅で筋トレする頻度が増えたという人は8割を超えるとの調査もある。中でも40代男性と、20~30代女性は9割以上に及ぶ。

 富士そばの新メニューは、そばに含まれる成分「ルチン」がタンパク質の摂取効率を高めることに着眼し、アスリートフードマイスターの今野善久氏がレシピを作った。具も筋トレに良いものがたっぷり。高タンパク低脂質の「やげん軟骨」や、消化を助ける大根おろし、鉄分などの多いほうれん草を盛り付け、効率よく筋肉を付けることができる。

 調理法にもこだわりがある。運営元のダイタンフードで開発企画広報を担当する工藤寛顕氏は「やげん軟骨は硬めに仕上げた。時間を掛けて噛めば、あごが鍛えられる。汁はぬるめで、大根おろしの消化酵素が最も働く温度とした。アツアツか冷やしだけのウチには珍しい温度」とアピールした。

 1972年の創業から48年。工藤氏は「好立地を武器に、のれんの前を通る人が入りたくなる店作りを心がけてきた」とした上で、変化が必要だと強調する。今後について「富士そば来店を目的とする人を増やさなければいけない。そのために、新たなニーズをつかめるそばを投入していく」と、コロナで減った客足を新メニューで取り戻す考えを示した。

続きを表示

「2020 チャンピオンズC」特集記事

「紅白歌合戦」特集記事

2020年10月30日のニュース