ハロウィーン発祥の愛国駐日大使が“本場の作法”伝授 渋谷区長「怒られるのかと思った」

[ 2020年10月29日 05:35 ]

“本場のハロウィーン”を教えに来たポール・カヴァナ駐日アイルランド大使と、渋谷区の長谷部健区長
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 31日のハロウィーンを前に、発祥の地とされるアイルランドのポール・カヴァナ駐日大使が「本場のやり方を伝えたい」と東京・渋谷区役所に長谷部健区長を訪ねた。ここ数年、渋谷駅周辺に大勢の若者が集まって混乱が深まるばかりの現状を踏まえて「楽しむのがダメとは言いづらいが、お祭りでもマナーを守る必要がある。責任ある行動が求められる」と訴えた。

 長谷部区長は「怒られるのかと思った」と苦笑いしたが、大使は終始笑顔。古代ケルト人の伝統的祭祀であり、死者の魂と交流するという信仰が根本にあることを力説。映像を交え、歴史や同国での楽しみ方を説明した。

 大使は2018年10月、渋谷で軽トラックが横転させられた事件が起きたハロウィーンの直前に来日。。区の担当者によると、ハロウィーンが荒れる一方であることが気がかりで、長谷部区長との面会を申し出たという。先週も区長と会っており、今回で2回目の説明。「資料を用意し、前回できなかった深い部分まで説明された」(区の担当者)という。

 渋谷のハロウィーンについて大使は「文化的な背景を考えず、本来と違う形で発展し、ただお酒を飲み過ぎて乱れてしまう催しのように思われるのは残念。ただ、日本に限らないことと思っている」とした。他の国や都市でも、同様の傾向があるという。

 新型コロナウイルスの感染拡大により、アイルランドでも今年はインターネットを使ったバーチャル世界での開催などを計画。大使は「アイルランドも日本も、今年は家の中で楽しめばいい」と呼び掛けた。

 大使の説明を受けた長谷部区長は「渋谷ではちょっと違う形になっているという思いもある。こういう歴史を知り、取り入れられれば、渋谷でも新しい形で発信していけるかもしれない」と来年以降に生かす考えを示した。

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