ガス点検装い…“高齢者標的”強盗多発 作業着姿の男ら押し入る

[ 2020年9月25日 05:30 ]

 ガスの点検を装った男が住宅に押し入り現金などを奪う事件が24日までに相次いでいる。8月以降、東京だけでなく千葉県や神奈川県でも同様の手口の強盗が発生しており、各都県の警察やガス会社が注意を呼び掛けている。

 東京都足立区では、23日午後3時半ごろ、花畑5丁目の団地の一室に男2人がガス点検を装って押し入った。住人の70代男性の両手足を粘着テープで縛り、財布の現金約30万円を奪って逃走。男性にケガはなかった。竹の塚署によると、灰色の作業着姿で黒いマスクをした2人が「ガスの検針に来ました」と伝え、男性が開けたドアから侵入した。男性は約1時間半後にテープを自力でほどき近所の公衆電話から110番した。男性は「ぐるぐる巻きにされた」などと話している。ガス点検業者を名乗る同様の強盗被害は、東京都東村山市で20日、世田谷区で22日に相次いで確認されており、警視庁が関連を調べている。

 また、8~9月に千葉県や神奈川県で発生した事件では、事前に「これからガスの点検に行く」という電話や「家に金があるか」と尋ねる不審な電話があったという。いずれも住人の手足を粘着テープで縛っている。千葉、神奈川の両県警は手口が似ていることから同じグループによる犯行の疑いがあるとして捜査。8月20日に発生した千葉県松戸市の事件では押し入った男のうち1人と、指示役とみられる男が逮捕されている。

 東京ガスによると、ガスの点検は、はがきやチラシによる事前の案内文を配布し、予定日や時間を知らせて実施。いきなり点検員が来たり、電話で確認することはないという。また、作業員は身分証を携帯しているとしている。

 捜査関係者は「この種の犯罪は犯人側にとって、ニュースなどで手口が広まるまでが“稼ぎ時”。しばらく相次ぐ可能性があるので、警戒が必要だ」と話している。

 《防犯カメラ ダミーでも効果的》元警視庁刑事の吉川祐二氏によると、これらの犯罪は犯人側も効率を考えて活動。「事前に聞き込みや下見で、抵抗されない高齢者であることや、家に現金がある資産家かどうかをチェックして狙っている可能性がある」という。また「電話で“料金はこれくらいかかりますが、家にありますか”というような確認をしているかもしれない」とも指摘。防犯対策としては、軽々に外でお金の話をしたり訪問者にドアを開けないことのほか「ダミーであっても防犯カメラをつけたり、“防犯カメラ作動中”のシールを貼ることも効果的」という。犯人は近所の防犯カメラや駐車中の車のドライブレコーダーの位置なども下見している可能性があり、映りそうな場所は避けるとみられる。ただし「カメラがダミーの場合は近所の人にも言わない方がよい」とした。

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