「ジャパンライフ」山口容疑者、自民党とズブズブの関係 安倍前首相とも面識

[ 2020年9月19日 05:30 ]

山口容疑者を巡る相関図
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 菅新内閣の発足直後に衝撃の逮捕劇だ。磁気商品の預託商法で多額の金を集め、約2400億円の負債を抱えて破綻した「ジャパンライフ」が、債務超過を隠して顧客から多額の資金をだまし取ったとして、警視庁などは18日、元会長の山口隆祥容疑者(78)ら計14人を詐欺の疑いで逮捕した。菅義偉首相が就任直後に幕引きを図った「桜を見る会」を巡る疑惑の火種は再燃。一方で、背景に選挙を巡る菅首相の思惑も噂されている。

 山口容疑者は半世紀近くにわたり、自民党とズブズブの関係が取り沙汰されてきた。複数の被害者は「宣伝のために政治家の名前や顔写真を持ち出すのが常とう手段だ」と語る。

 山口容疑者は群馬県高崎市出身で、同郷の福田赳夫元首相の後援会の手伝いをしたことで政界とつながった。83年に政治団体「健康産業政治連盟」を設立し、そこを通じて献金をすることで食い込みを図った。当時を知る永田町関係者は「政治家に毎年1億~2億円の献金をまいていたようだ。特に中曽根政権では山口敏夫労働相とかなり親しくしていた」とした。実際、山口氏がジャパンライフ所有のヘリコプターで選挙区入りするなど派手な行動が波紋を広げたこともあった。

 84年には山口容疑者が山口労働相と安倍晋三前首相の父・安倍晋太郎外相とともに米ニューヨークを訪問。同行していた当時秘書官の安倍前首相との接点も生まれている。86年には中曽根康弘元首相の政治団体にも計1000万円を献金していたことが判明。国会で自民とジャパンライフとの癒着疑惑の追及が続いた。

 安倍前首相枠とされる「桜を見る会」招待状や、勉強会で同席した加藤勝信官房長官や二階俊博幹事長の顔写真でチラシを作成。菅義偉首相、麻生太郎副総理兼財務相らの名前が載った「お中元リスト」も国会で指摘された。過去には下村博文政調会長の関連団体への献金も明らかになった。

 05~17年度には元内閣府官房長や消費者庁元課長補佐らを顧問に迎え、6人に総額約1億6000万円の顧問料を渡したことも判明。永田町関係者は「政治家だけでなく官僚OBも利用して追及を逃れてきた」と指摘した。

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