菅新首相、いきなり「桜を見る会」にフタ 高支持率66%も信頼失う可能性

[ 2020年9月18日 05:30 ]

 菅義偉内閣が17日、本格始動した。共同通信社は同日、緊急電話調査で内閣支持率は66・4%と発表。最近の自民党の政権発足直後では最高の数字となった。一方で菅首相は「桜を見る会」について「来年以降はやらない」とした前夜の発言を「予算要求はしないということ」とトーンダウン。加藤勝信官房長官も、会の運営見直しを見送る意向を表明した。“臭い物にフタ”の姿勢では、支持率に影響が及ぶ可能性もある。

 菅内閣は数字の上では最高のスタートを切った。共同通信社が16、17日に実施した全国緊急電話世論調査では内閣支持率66・4%。第2次安倍内閣発足時の62・0%を上回った。

 高支持率の理由について、政治評論家の有馬晴海氏は「総裁選を通じて、ふるさと納税やインバウンド増加など、国民が日常的に耳にする政策を主導したのが菅首相だと伝わったのが大きい」と分析。「令和おじさん」で高めた知名度に加え、総裁選を巡る報道で人柄が広く伝わった。秋田の農家出身の「叩き上げ」イメージも好印象を持たれたようだ。

 アベノミクスなど安倍晋三前首相の路線継承を前面に出すことを「評価する」は58・7%で、こちらも高い数字。ただ、7年8カ月続いた安倍政権の“負の遺産”が高評価に影を落とす可能性も出てきた。

 菅氏の右腕となった加藤官房長官はこの日、会見で首相主催の「桜を見る会」を巡って「首相は少なくとも在任中はやらないと申し上げたものだと認識している」と述べた。菅氏は前夜「来年以降中止したい」と発言したが、そのトーンを弱めるような物言い。さらに、出席者が膨大になったことなど、桜を見る会の在り方を検証する方針を示していたことについても「首相の昨日の判断で一つの結論は出ているのでないか」と見送る考えを示した。官房長官時代の菅氏は会を巡って「回答を控える」「情報を保有していない」と、追及を最前線でかわしてきた張本人でもある。

 前政権からくすぶる問題を先送りする新政権の姿勢に野党も黙っていなかった。共産党の志位和夫委員長は「前政権が会を私物化していたとの疑惑は解明されていない」と疑惑解明を改めて要求。立憲民主党の枝野幸男代表は「過去の問題、臭い物にフタをすることなく、しっかりと明らかにしてほしい」と注文をつけた。

 「国民のために働く」を掲げている菅内閣。最初の仕事が「前政権の疑惑封じ」では、国民の信頼を早々に失いかねず、支持率急落の引き金となる恐れもある。

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