菅政権“恩返し内閣”に 党内注目は人事 森山氏、小此木氏、梶山氏が入閣、要職確実

[ 2020年9月9日 05:30 ]

自民党総裁選

自民党総裁選の出陣式で手を振る菅官房長官
Photo By 共同

 自民党総裁選が8日、告示され、菅義偉官房長官、石破茂元幹事長、岸田文雄政調会長の3氏が立候補を届け出た。14日に投開票され、安倍晋三首相の後継総裁が決定する。国会議員票、地方票ともに菅氏が圧倒する中で「岸田氏に票を分けよう」という“施し案”が出るなど党内情勢を左右する2着争いがヒートアップ。党所属議員の注目は今後の人事に移っている。

 会見では閣僚・役員人事構想に関する質問が飛んだ。菅氏は「改革意欲がある人、専門的立場の人を優先したい。大臣になって何をやるかという意欲のある人だと思っている」と返答。脳裏にすでに人事案があるかのようにはっきりとした口調で語った。圧倒的な優勢で「菅1強」とまで言われ、党内の注目は総裁選ではなく、人事となっている。党関係者は「菅政権は“恩返し内閣”になるようだ」と声をひそめる。

 「入閣もしくは要職は確実」と名前が挙がり始めたのが森山裕国対委員長(75)、梶山弘志経済産業相(64)、小此木八郎元国家公安委員長(55)。永田町関係者は「“施されたら施し返す。恩返しだ!”って(ドラマの)半沢直樹のセリフにあったけれど、菅さんにとって恩返ししないといけないのがこの3人」と明かす。

 森山氏は二階俊博幹事長とともにいち早く出馬を後押しし、主要派閥による菅氏支持のきっかけをつくった功労者。梶山氏は、師と仰いだ梶山静六元官房長官の長男。小此木氏は、菅氏が11年秘書として仕えた小此木彦三郎元建設相(故人)の三男。政治の第一歩を踏み出す貴重な勉強の期間となった。古くからの信頼関係もある。

 関係者によると、森山氏は菅氏の後任で女房役の官房長官もしくは総務会長。梶山氏は官房長官もしくは経産相続投を含めた入閣、小此木氏は国対委員長との見方があるという。

 7派閥のうち5派閥の支援を受けて優勢。当初は「派閥の要請を受けての人事になるのでは」とみられていたが、最近では党内で「独自色を出すようだ」とささやかれ始めた。「圧倒的な党内の支持に加え、後継となる安倍政権の支持率が急上昇していることが後押しとなり、菅氏がやりたいことをやれる状況になった」(党関係者)。

 支持の高さを受けて、早期の解散・総選挙への見方は強く「選挙向けにアピールできる人を」(関係者)として、同じ神奈川選出で菅氏を支持する河野太郎防衛相(57)、小泉進次郎環境相(39)の官房長官の声もある。個人的な恩返し内閣になった場合、国民にも目線を向けることができるのかが注目される。

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