立正大淞南高クラスター、ノーマスクでメガホン激励…県準V野球部をサッカー部“密”なねぎらい

[ 2020年8月12日 05:30 ]

 新型コロナウイルス感染によるクラスターが生じた松江市の私立立正大淞南高で、陽性が判明した男子サッカー部員がマスクなしで“密”の状況にあったことが、11日までに分かった。同市は新たに4人の感染を発表し、同校の生徒や教員の感染者は95人となった。4人の内訳は野球部員3人と一般生徒1人。

 同校野球部が4日に夏の島根県大会決勝に臨み、益田東に5―10で敗れて準優勝した後に“密”状態が発生した。試合後、学校に戻った野球部員たちをサッカー部員らが出迎え、メガホンを使って大声でエールを送り、さらに握手や抱擁で野球部員をねぎらった。50人以上のサッカー部員が並び、いずれもノーマスク。メガホンでのエールで飛沫(ひまつ)が飛んだ可能性もある。サッカー部員は88人の感染が確認されている。

 この儀式の様子は、同校のブログで5日にアップされたが、クラスター発生が発表された9日以降、削除された。上川慎二教頭はブログ削除に関しては「写真で生徒個人が特定されるので削除しました」と説明。部員同士がノーマスクだったことには「屋外だったし、暑かったので熱中症対策という意味もあった」と述べつつも「ほら見たことか、と言われたらその通りかもしれない」と悔やんだ。10日には出迎えを受けた自宅通学の野球部員1人の陽性反応を確認。この日も3人の感染が確認され、野球部への感染拡大が懸念される。

 8日に最初に感染が判明したサッカー部員は、5日夜に38度台の発熱があった。平熱に戻ったため6日に登校したが、早退。7日に味覚、嗅覚障害の症状があったという。当該部員の発症後の登校や、6日にも19人が発症しており、寮だけでなく、学校全体に感染が広がる可能性も出ている。

 学校側も7日になってようやく保健所に相談、8日に部員や教員らがPCR検査を受けた。上川教頭は11日未明の会見で対応の遅れに関し「熱中症もあるかもしれないと思った。もう少し様子を見ようとも考えた」と説明。危機管理意識の低さを浮き彫りにした。

 また、感染した複数のサッカー部員が、4~7日の香川県への遠征に参加していたことも判明。当時はPCR検査で陽性が判明する前だった。最初に陽性が判明した部員は遠征には参加していない。サッカー部は7月23~25日に大阪遠征、8月3~4日に鳥取遠征も実施していた。

 開催中の甲子園交流試合など、さまざまなスポーツシーンで無観客や社会的距離確保などの感染防止対策を徹底する中で発生したクラスター。上川教頭は「できる限りの感染症対策をしていた」と話したが学校側への風当たりは強まりそうだ。

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