安倍首相「広島」「長崎」式典あいさつ酷似…“使い回し”に被爆者怒り「やる気ないなら辞めろ」

[ 2020年8月10日 05:30 ]

 長崎が被爆から75年の「原爆の日」を迎えた9日、安倍晋三首相が爆心地に近い長崎市松山町の平和公園で「長崎原爆犠牲者慰霊平和祈念式典」に出席し、あいさつした。その言葉が6日に広島市の被爆地で開かれた平和式典でのあいさつに酷似しているとして、被爆者から「何のために被爆地まで来たのか。ばかにしている」と怒りの声が上がった。

 首相はあいさつで「被爆者の方々と手を取り合って」「被爆者の方々に寄り添い」などと述べた。しかし、式典終了後、1100字を超える文面に波紋が広がった。

 官邸のサイトに掲載された双方の全文を比較すると、両市の原爆投下からの復興を称賛した一文や、「広島」「長崎」といった地名などは異なるが、その他は段落数や構成、表現が同じ。結びの段落の言葉も「永遠の平和が祈られ続けている」「核兵器のない世界と恒久平和の実現に向けて力を尽くす」などと完全一致している。

 9日の式典後に長崎市で開かれた長崎の被爆者5団体との面会でも、冒頭の核廃絶への取り組みに関する発言が、式典のあいさつ文とほぼ同じ言葉の繰り返しだった。

 2014年に広島市の平和記念式典で行ったあいさつでも、前年と半分以上が同じ文面で「コピペあいさつ」と指摘を受けた。首相は今年の広島、長崎両式典に出席を決めた際「(戦後)75年の節目の年」と自覚していたが、今度は半分どころかまさかの“丸かぶり”。面会に参加した長崎原爆被災者協議会(長崎被災協)の田中重光会長(79)は「被爆や核廃絶への無関心が使い回しという形で出た。やる気がないなら政治家を辞めろ」と憤った。

 非常に重いはずの政治家の言葉。しかも唯一の被爆国として、国内だけでなく、世界に発信する場でのあいさつならなおさらだ。その責任すら果たさないのか。

 最近は心労が重なり、吐血情報が駆け巡るほど体調不良がささやかれている。永田町関係者は「気力、体力を失い、思考停止に陥っているのか」とあきれ返った。

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