「熱中症警戒アラート」初発令の中に小学校でリレー 児童7人救急搬送 感染予防のためプール使用できず

[ 2020年8月8日 05:30 ]

 東京都に熱中症のリスクが特に高まるとして「熱中症警戒アラート」が初めて発表された7日、東京都足立区の区立足立小学校で3年生の男女7人が熱中症とみられる症状で救急搬送された。全員意識はあり、軽症という。

 東京消防庁や小学校などによると午前9時40分ごろ、児童らは校庭で1時間目の体育の授業でリレーをした後、吐き気などの症状を訴えた。同小の角田成隆校長(62)によると「いずれも症状は軽く、入院などはせず帰宅した」という。児童は、ソーシャルディスタンスに配慮した上で、新型コロナ対策のマスクを外して、帽子を着用。水筒を持参し、授業の間に2回の休憩を取って水分を補給していたという。コロナ感染拡大に伴う休校措置のため、7日は夏休み前最後の登校日だった。

 この日の日本列島は35度を超える猛暑日となる場所が続出。東京都も今年初の猛暑日で、7人が体調不良を訴えた時刻には都心の気温は32・2度だった。

 気象庁などは7日の猛暑を懸念して6日に「熱中症警戒アラート」を発令。加えて環境省が熱中症予防を目的に発表する4段階の指標「暑さ指数(WBGT)」もこの日、31度以上の最高レベル4だったため、足立区教育委員会は午前8時半時点で区内の小学校に体育の授業自粛を求めていた。角田校長は本紙の取材に「通達が校内で徹底されていなかった部分がある。このようなことが二度とないようにする」とした。

 猛暑日に体育の授業を行ったことに加え、屋外で全力疾走するリレーをしたことへの疑問、批判の声もある。背景には、コロナ禍の体育に学校側が頭を悩ませている事情がある。教育関係者は「本来はプールで水泳の時期だが、感染予防のため今年はできない。球技は接触や、ボールを介した感染の可能性がある。体育館は換気の問題がある。どうしても校庭で走ることが増えてしまう」と話した。

 《来週も猛暑続く》この日は「立秋」で暦の上では秋を迎えたが、列島に秋の気配は全く感じられなかった。7日は静岡市駿河区で37.1度、さいたま市桜区で36.4度、宮崎市と群馬県伊勢崎市で36.2度を観測。全国921観測点の中で479地点が30度以上で、うち30地点が猛暑日になった。来週も東海、北陸、関東甲信を中心に猛暑が続く見通し。気象庁は熱中症対策を呼び掛けた。

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