拉致被害者・地村保志さん父、保さん死去 93歳…全面解決見えぬまま横田滋さん追うように

[ 2020年7月12日 05:30 ]

 北朝鮮に拉致された地村保志さんの父地村保(ちむら・たもつ)さんが10日午前2時39分、誤嚥(ごえん)性肺炎のため福井県小浜市内の病院で死去した。93歳。小浜市出身。葬儀は近親者のみで行った。喪主は保志(やすし)さん。

 保志さんと妻富貴恵さんは11日、市を通じ「父の救出活動がなければ私たちの帰国もかなわなかった。遺志を引き継ぎ、拉致問題が解決されるよう今後も取り組んでいく」とのコメントを発表した。

 1978年7月7日に保志さんが当時婚約していた富貴恵さんと姿を消し、保さんは富貴恵さんの兄である浜本雄幸さんと2人を捜し回った。90年代後半、北朝鮮による拉致の可能性が浮上。2002年、当時の小泉純一郎首相の訪朝で保志さんと富貴恵さんら5人が帰国した。保さんは、保志さんと羽田空港で24年ぶりに再会し、抱き合って喜んだ。妻と志子さんは保志さんに会えないまま同年春に亡くなった。

 04年の首相再訪朝では3人の孫も帰国。保さんは「小浜弁を話すようになった」と喜んでいた。

 今年6月には拉致された横田めぐみさんの父で、ともに拉致被害者家族会を結成した滋さんが87歳で死去。拉致問題は全面解決の糸口が見えぬまま家族の高齢化が進んでいる。

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