九州豪雨被害拡大…「暴れ川」筑後川氾濫、警戒レベル最高「5」発表 131万人超が避難指示対象

[ 2020年7月8日 05:30 ]

 停滞する梅雨前線の影響で九州は7日も北部を中心に猛烈な雨が降った。豪雨被害は九州南部から北部に拡大。大分県日田市では筑後川が氾濫。筑後川は「日本三大暴れ川」の一つで、「日本三大急流」の一つといわれる熊本県の球磨川に続き、地域に甚大な被害をもたらした。

 平安時代から人々を苦しめてきた「暴れ川」が令和の時代にも牙をむいた。

 福岡県久留米市や大分県日田市を流れる1級河川。茶色い水は物凄い勢いで流れ、瞬く間に住宅地に押し寄せた。日田市天瀬町で「知人の女性が川に流された」と110番があり、署が捜索している。地元消防によると流されたのは70代の女性1人とみられる。筑後川の支流、玖珠川沿いに立ち並ぶ温泉旅館は、どこも土砂が流入。女性従業員は「あっという間に川の水が押し寄せてきて2階に逃げた。水が引くと、1階は家具が散乱し、泥だらけだった」と話した。久留米市の災害対策本部には「どの避難所に行けばいいか」「支流の門は閉じているのか」と住民からの問い合わせが相次いだ。

 1時間に80・5ミリの猛烈な雨を観測した日田市では土砂崩れなどが発生。学校など約50カ所の避難所が設置され、250世帯以上の約500人が不安な時間を過ごした。大分、熊本県境の下筌ダムは基準水位を超え、緊急放流に踏み切った。

 福岡管区気象台と国土交通省は午前8時35分、大雨・洪水警戒レベルで最高のレベル5に当たる氾濫発生情報を発表。7日午前5時時点で九州全体(宮崎県を除く)で計約60万1771世帯、計約131万9306人が避難指示の対象になり豪雨の猛威をうかがわせた。

 筑後川は関東圏の利根川、四国を流れる吉野川と合わせて「日本三大暴れ川」に数えられる。一夜にして流れを変える「一夜川」とも呼ばれている。

 この日、福岡県で1人、熊本県で3人の死者が新たに判明。犠牲者は両県の56人になった。心肺停止は2人、行方不明は熊本、大分、鹿児島3県の12人。雨は8日も降り続く見通しで、気象庁は浸水や土砂災害に引き続き厳重に警戒するよう呼び掛けている。

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