小池都知事、2期目はイバラの道…史上2番目366万票で再選も都議補選は自民全勝

[ 2020年7月7日 05:30 ]

 東京都知事選から一夜明けた6日、再選した小池百合子知事は都庁で取材に応じ「膨大なご支援は“よりしっかり働け”との声。エネルギーにする」と気を引き締めた。史上2番目に多い約366万票の民意を後ろ盾に都政運営を進めることになるが、一翼を担う都議会では遺恨を残す自民党が勢力を拡大。来年の都議選で勢力図が書き換われば、都民置き去りの政局に発展する可能性もある。

 小池氏は都知事選から一夜明けて臨時で開かれた記者会見に防災服姿で臨み、新型コロナウイルスと闘う姿勢をアピール。「366万票をエネルギーにして“東京大改革2.0”をしっかり進めていく」と語り、公約に掲げていた東京版CDC(疾病対策センター)の創設準備や都庁の構造改革に向けて専門チームを立ち上げることを表明した。

 「4年前の公約達成ゼロ」と揶揄(やゆ)する声を封殺するような素早い動き。だが前途は多難だ。

 その一つが小池都政のチェック機能を担う都議会の勢力図だ。都知事選と同日に投開票された都議補選では4選挙区全てで自民党が議席を獲得した。3年前の都議選で小池氏に屈し下野。第1党となった都民ファーストの会を「知事のイエスマン」と批判するなど雪辱の機会を虎視眈々(たんたん)と狙ってきた。今回の補選全勝は来年控える都議選に向けて大きな弾みをつけた格好だ。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は「都民ファの勢いは一過性だっただけに、来年の状況次第では自民が第1党の座に戻る可能性はある」と指摘。現在は小池氏と太いパイプを持つ二階俊博幹事長が“重し”になっているものの「二階氏が秋の役員人事で幹事長ポストから外れたら、来年の都議選で自民は遠慮なく小池氏を攻め上げることができる」とみる。

 「ただし…」と伊藤氏は続け「自民が与党の座を奪って都議会で不信任を突きつける事態になれば、小池氏が国政に転身する口実を与えてしまうことになる」と解説。これはこれで小池氏に負託した都民にとって悲劇的なシナリオになりかねない。

 小池氏はこの日早速、二階氏に再選報告するなど蜜月関係を強調した。一方、二階氏の次期衆院選での引退も取り沙汰される中、新たな「後ろ盾」が必要となる。そこで名前が挙がるのが二階氏と近い菅義偉官房長官だ。政治評論家の有馬晴海氏は「菅さんは相手が人間としてイヤな人でも政治家として価値があれば忠実に党務をこなす」と適任者とみる。安倍晋三首相と距離がある点でも小池氏にとって近づきやすい存在だ。

 変わり身の早い「政界渡り鳥」にとっても来年の都議選はターニングポイントとなりそうだ。

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2020年7月7日のニュース