東京、新たな感染者107人…小池知事、2つの新スローガンも具体策なし

[ 2020年7月3日 05:30 ]

 東京都は2日、新たに報告された新型コロナウイルスの感染者が107人に上ったと発表した。緊急事態宣言解除後の最多更新は2日連続で、3桁を記録するのは5月2日に154人が確認されて以来、2カ月ぶり。新宿エリア、池袋エリアの夜の街関連の感染者が相変わらず多く、悪化傾向が鮮明になった。小池百合子都知事は臨時会見を開き、新たに「感染拡大要警戒」「“夜の街”要注意」の2つのスローガンを掲げ、夜の繁華街への外出自粛を求めた。

 小池氏は会見で、従来の「東京アラート」を改定して新たに設定した7指標に基づき、4段階に分けた警戒度を発表。新規感染者数など3指標から判断した「感染状況」は警戒度が上から2番目に深刻度な「感染が拡大しつつある」に。入院者数や重症者数など4指標から判断した「医療提供態勢」は上から3番目の深刻度である「態勢強化の準備が必要」と位置付けた。

 特に「感染状況」に関しては7月1日時点で感染経路が不明な感染者数が1週間における1日平均で27・1人、週単位の陽性者増加比が158・4%に達していることを受けて、専門家が今後の見通しを試算。この状況が続くと、4週間後には経路不明感染者が6倍の1日約160人に増え、さらに4週間後には40倍の1日約1080人まで膨れ上がるとの驚がくの数字を示した。こうした数字を背景に、小池氏は「都内は“感染拡大要警戒”の段階にあると認識している」と新スローガンで呼び掛けた。

 また、新たな感染者の約7割が20~30代の若年層、新たな感染者の約4割が夜の繁華街関連であることを受け「新宿や池袋など特定エリアでの集団検査で目立って増えている」と指摘。その上で「“夜の街”要注意」とのもう一つの新スローガンを掲げ「緊急事態宣言の頃に戻ってしまうと、皆さんのせっかくのご協力が振り出しに戻ってしまう。夜の街、夜の繁華街への外出は控えるようご協力をお願いしたい」と強く訴えた。

 ただ、休業要請などの措置には否定的な姿勢を示し「感染予防策と経済社会活動の両立を進めていく」と説明。一方で「高齢者に波及した場合は拡大に拍車が掛かる可能性も否定できない」とも述べた。

 都内の感染者数は4月4日に初めて3桁(118人)となり、政府は同7日に緊急事態宣言を発令。同17日にこれまで最多の206人でピークとなった。第2波への懸念は高まる一方だが、小池氏は「第2波を抑えるために今、しっかりこらえる必要がある。これを防ぐためにも、都民のご協力を心からお願いしたい」と重ねて訴えた。休業要請なき感染拡大防止策で、第2波を封じることができるかどうか。

 《都幹部「補償できる財政的余裕ない」》小池知事が否定的な休業要請について、都の幹部は「ここまで経済が再開している中、外出自粛や休業を要請しても応じてもらえないだろう」と本音を漏らす。都は既に計1兆円以上をコロナ対策に充てている。3月末時点で9345億円あった財政調整基金の大半を取り崩し、残りは約500億円。別の幹部は「経営者を説得できるだけの補償をする財政的余裕はない」と説明。東京都医師会の尾崎治夫会長は「ターゲットを絞って休業要請するなどの対策も考えられる」と提言した。

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