ルーズベルト大統領の銅像も撤去 映画の舞台となったニューヨークの博物館が決断

[ 2020年6月22日 12:13 ]

 映画「ナイトミュージアム(2006年公開=ベン・スティラー主演)」の舞台となった米国自然史博物館(ニューヨーク市)の入口に設置されている第26代大統領、セオドア・ルーズベルトの銅像が撤去されることになった。ニューヨークのビル・デブラシオ市長(59)が21日に承認したもので、同博物館の要望がようやく受け入れられることになった。

 この銅像は1940年に設置されたが、馬にまたがっている同大統領の横にはネイティブ・アメリカンとアフリカ系の男性が立っており、かねてから植民地主義と人種差別を容認するものだとして批判の声が続出。撤去を求める声は以前からあった。

 米国ではミネアポリスでジョージ・フロイドさんが警察官に押さえつけられて死亡する事件が起こると人種差別に反対する抗議デモが各地で続発。新大陸を発見したクリストファー・コロンブスや南北戦争の南軍司令官ロバート・E・リー将軍の像が破壊されたり、撤去するように求められていた。

 同博物館のエレン・ファター館長はニューヨーク・タイムズ紙の取材に答えて「社会は今、人種問題で揺れ動き、銅像は人種偏見の象徴と見られている」と撤去を要望した背景を説明。デブラシオ市長は「正しい判断だし、この問題の銅像を撤去するには適切な時期」としてその要望を受諾した。

 史上最年少の42歳と10カ月で1901年に国のリーダーとなったルーズベルト大統領は銅像以外にも“問題”があり、強制移住を強いられていたネイティブ・アメリカンに対してはそれを撤回する方策を取らず、むしろそれまでに起こっていた「虐殺と土地の強奪」を全面的に支持。米国の経済的発展には大きな貢献をしたが、人種と民族問題には最後までネガティブな対応を取り続けた。

 銅像をいつ、どこへ撤去するのかは未定。なお映画「ナイトミュージアム」では、名優ロビン・ウィリアムス(当時55歳)が、動き回るルーズベルト大統領の蝋人形役を務めていた。

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