サウナ店 “新様式”で受け入れ態勢整える こだわった室内の除菌

[ 2020年6月1日 05:30 ]

かるまる池袋は、サウナを利用する際に乾いたタオルで口を覆う“タオルマスク”を飛沫予防策として提案
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 新型コロナウイルス感染症拡大に伴う休業要請を緩和する東京都のロードマップが、1日からステップ2に移行した。対象に含まれる映画館や劇場などで営業再開の動きが広がる中、「サ活」という新語が誕生するなどブームが続くサウナ店も再出発。「かるまる池袋」(豊島区)では31日、準備に奔走。20項目近いコロナ対策を講じた“新様式”で利用客の受け入れ態勢を整えた。

 かるまる池袋の従業員ら約10人が館内を回って最後の準備。アルコール消毒液設置や、ロッカーを1列ずつ空けての利用を求める紙の貼り付けなど新たな対策は20項目近い。ウイルスは高温多湿に弱いとの指摘もあるが、マネジャーの小島大舗さん(26)は「人口の半数がサウナを利用すると言われるフィンランドでも感染が広がった。油断せず有効な対策を取っていく」と力を込めた。

 特にサウナ室の3密対策は徹底。1席ずつ空けて着席してもらうため、定員は25席から半減の13席に。入り口には飛沫(ひまつ)対策のマスク代わりに口元を覆うための乾いたタオルも用意した。換気は元々設置していた電動ファンに加え、30分に1度ドアを開放。90~92度の室温を保つために熱源となるサウナストーンを山積みにした。

 こだわったのがサウナ室内の除菌だ。「アルコール消毒では揮発してしまうし、万が一にでも健康への影響が出てはいけないと考えた」と小島さん。効能がはっきりしない次亜鉛素酸水の噴霧に対しては専門的な見解を得るため10カ所以上に問い合わせた。厚生労働省から「次亜鉛素酸ナトリウムに比べて人体への影響は低いが、全くないわけではない」、薬品の研究機関から「60度以上の環境では分解されて水になってしまう」などの回答を得て導入見送り。協議を重ね「アルコールと同じ効力があると聞き、揮発しないという点にも着目して植物性由来の消毒液ボタニカルを採用した」とした。

 同所は関東最大級のサウナ施設を有し、昨年12月にオープン。“新たなサウナーの聖地”として脚光を浴びている。だがコロナの影響で休業前の4月15日時点で客足は前月比4割に減少。翌16日に休業し再開まで約1カ月半を要した。小島さんも熱烈なサウナーの一人。「自宅でそうめんを茹(ゆ)でて水で締めた時に、サウナに入り水風呂に漬かる“温冷交代浴”を思い出した」と“サ活”再開を渇望していた。

 集客につながるイベントは「密」をつくる可能性がある。係員がタオルで客に熱風を送るアウフグースも見送らざるを得ない。それでも「再開まで期間が空いたので入ったら凄く気持ちいいと思います。自粛による心身の疲れを癒やしてほしい」と笑顔で話した。

 《サウナがブーム》昨年ごろから「空前のブーム」と呼ばれるほどサウナ人気は盛り上がりを見せている。愛好家を「サウナー」、サウナに入り心身が健康になった状態を指す「ととのう」など業界用語も浸透中。サウナを題材とした漫画「サ道」を原作とするドラマが昨夏に放送された。ドラマに主演したネプチューンの原田泰造(50)らサウナーを公言する芸能人も増えている。

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