小池都知事、6・1強行「ステップ2」 長期戦覚悟の「ウィズコロナ宣言」

[ 2020年5月30日 05:30 ]

 東京都の小池百合子知事は29日の定例記者会見で、緊急事態宣言の解除後、3段階で実施する休業要請の緩和措置を現在の第1段階から第2段階へ6月1日午前0時に移行すると発表した。都内の病院でクラスターが発生し、29日に新規感染者が22人と発表されるなど、第2波への不安がよぎる中での“強行”。スローガン「ウィズコロナ宣言」を掲げ新型コロナとの闘いが長期戦となる覚悟を持つよう都民に促した。

 緩和措置の第2段階(ステップ2)への移行により、劇場や映画館、商業施設、学習塾など幅広い対象業種や施設の再開で経済活動が本格化することになる。マスクなしで会見に臨んだ小池氏は「この週末を利用して感染拡大防止対策を徹底してほしい」と警戒を続けるよう呼び掛けた。

 「ステップ2」は他に生活必需品以外の小売店、運動施設の観客席部分、スポーツジムなどが対象となり、パチンコ店などの遊興・娯楽施設を残してほぼ再開となる。飲食店は「ステップ1」と同様、営業時間と酒類の提供が、いずれも午後10時まで。イベントは屋内が100人以下かつ収容定員の50%以下、屋外は200人以下の基準が維持される。

 ただ、都内では25日の宣言解除を受けて26日に博物館や美術館などが対象の「ステップ1」に入って以降、感染者数は右肩上がり。解除直前に2人まで減少した1日当たりの感染者数が29日には22人に上った。20人を超えるのは14日の30人以来。都が緩和を判断する感染状況の7項目ある指標のうち「新たな感染者数」(週平均)は11・7人にはね上がった。

 「感染経路が不明な人の割合」は緩和目安の50%未満を超える54・9%、週単位の増加比率も基準値の1未満を超える1・55と、7項目のうち2項目で数値オーバーとなったが、ステップ2への移行は強行された。小池氏は、繁華街との関連が一定程度判明したケースを除けば経路不明な人の割合は下回るとして「専門家から“感染状況の把握が困難な状況ではない”“移行を承諾する”との意見をもらった」と説明した。だが、小金井市の病院でのクラスター発生や新規感染者が増える中での移行には「大丈夫か」と不安をのぞかせる都民は少なくない。移行日をきょう30日ではなく6月1日からとした理由には事業者が対策を講じる準備期間の確保や近隣県との連携を挙げた。

 今後は「我々は、いや応なく新型コロナウイルスとともに生きていかなければならない」として「ウィズコロナ宣言」を掲げた。長期戦をにらみ、より一層、検査・医療体制をバックアップしていく。

 だが、緩和スピードは短期決戦の様相。パチンコ店やカラオケ店などが対象の「ステップ3」への移行は「臨機応変に進める」とし、目安の2週間を待たず、再び前倒しする可能性を示唆。第2波への不安は残りそうだ。

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