大阪・十三「第七藝術劇場」営業再開も…「密」回避で定員減「赤字解消いつになるのか」

[ 2020年5月24日 05:30 ]

23日に営業再開した大阪の映画館「第七藝術劇場」に来場した映画ファンら
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 関西各地の映画館が再開し始める中、大阪・十三の「第七藝術劇場」は23日、営業を再開した。コロナ禍で存続の危機が叫ばれる全国各地のミニシアター。映画ファンという70代男性は「少しでも力になれたら」と兵庫県から同館に駆けつけた。

 第七藝術劇場では来場者にマスク、消毒、検温を求め、93席ある座席を1席ずつ空けて座るよう定員46人とし、「密」を避ける対策を取った。この日の初回動員は28人、2回目は10人。同館の小坂誠氏は「平日なら想定内の人数だが、これまでは土日や公開初日が満席になってギリギリ黒字でやって来られた。これが満員でも46人となると厳しい。再開できたとはいえ、赤字解消がいつになるのかまったく見通せない」と不安をのぞかせた。

 休業中は、映画「精神0」が打ち出した「仮設の映画館」と題したデジタル有料配信に「気持ちが救われた」という。料金は映画館での鑑賞料金と同じ1800円で、ウェブ上の公開劇場一覧から1館を選び視聴すると、収益は選択された劇場にも分配される仕組み。同館も公開劇場として名を連ね、休業中も“収入ゼロ”は回避できた。

 映画監督の是枝裕和氏ら多くの映画人が賛同し、広げた「ミニシアターエイド基金」には3億円超が集まり、参加した全国約100劇場に250万円以上が分配される見込みとなった。「映画を愛するファンや映画人の力を実感した。地方の小さな劇場だと、これで1、2カ月は乗り越えられるのでは」と感謝した。

 一方、行政の助成金は申請したというが手元にはまだ届いていない。「映画館に限らず事業者は、また休業要請が出たら…と不安を抱えている。行政には迅速で十分な支援をお願いしたい」と切実な思いを吐露していた。

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