森雅子法相、ひたすらリピート答弁 “身内”自民委員長もイライラ 検察庁法改正案追及にのらりくらり

[ 2020年5月16日 05:30 ]

 衆院内閣委員会は15日、検察官の定年延長を含む国家公務員法改正案の質疑を実施した。内閣や法相が認めた場合に検事総長ら幹部がポストに残る特例の要件を明示できるかどうかが焦点だったが、野党の要請を受けて出席した森雅子法相から具体的な回答はなし。「今後定めていく事由については新たな人事院規則に準ずる形でしっかりつくっていきたい。現時点で新たな人事院規則が定められておらず、具体的に全て示すのは困難だ」とひたすら事務方が用意した答弁書の“朗読”を繰り返した。

 国民民主党の後藤祐一氏の約40分間の質疑で「新たな人事院規則に準ずる形で…」との趣旨の答弁は実に11回を数えた。かみ合わないやりとりの連続に野党側は猛抗議。デモ隊のシュプレヒコールが漏れ聞こえる中、最後は内閣委の松本文明委員長が森氏に「その通りです、と言えばいいのに」とイライラをぶつける一幕もあった。

 立憲民主党など4野党は、武田行政改革担当相に対し「答弁が無責任」として不信任決議案を衆院に提出。15日の改正案採決は見送られ、来週以降になったが、与党が強行採決に打って出る可能性は依然として高い。政治アナリストの伊藤惇夫氏(71)は「コロナ禍で(強行採決を)やるのは考えられない。安倍首相はそう遠くない時期に退陣するかも。だから、やりたいことをやってるのでは」と政権の暴走を非難した。不要不急ならぬ“重要至急?”の法案を巡るゴタゴタはまだまだ続きそうだ。

 《検察OB意見書提出》松尾邦弘元検事総長(77)ら検察OBは15日、検察官の定年延長を可能とする検察庁法改正案に対し、「検察を弱体化して時の政権の意のままに動く組織にしようとしており看過できない」と反対する森法相宛ての意見書を法務省に提出した。東京地検特捜部に在籍中、ロッキード事件を担当した松尾氏は「特定の検察官の定年延長ありきだ。今までにないことで大変危惧している」と話した。元検察トップが政府提出法案を公然と批判するのは極めて異例。意見書には計14人が名を連ねた。

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