レナウン コロナ破綻!明治時代創業の老舗アパレルが民事再生手続き 上場企業では今年初

[ 2020年5月16日 05:30 ]

 かつてアパレル業界のリーディング企業として君臨したレナウンが民事再生手続きに入ることが15日、分かった。新型コロナウイルスの感染拡大により百貨店の衣料品販売が激減し資金繰りに行き詰まった。

 負債総額は138億7900万円。子会社のレナウンエージェンシー(東京)が債権者として、15日に東京地裁に民事再生法の適用を申請し、受理された。上場企業の経営破綻は今年初めて。

 レナウンは紳士服「ダーバン」や英国発祥の高級ブランド「アクアスキュータム」など百貨店向けのブランドが主力。1902年に繊維卸売業として創業し、高度経済成長期の60年代に始めたテレビCM楽曲「ワンサカ娘」の「♪イエエ、イェイイェイ、イエエ、エィ~!」「♪レナウン娘が~」というフレーズがお茶の間に浸透した。スポーツにも参入し、スポンサーを務めた社会人アメリカンフットボールチーム「レナウンローバーズ」が85年ライスボウルを制し日本一に。ル・マン24時間レースでは91年に日本勢として初制覇したマツダのスポンサーも務めた。知名度を世界的に高め、90年代までアパレル業界で世界一の売上高を誇った。

 だが、近年は時代の変化への対応が遅れる形となっていた。百貨店などの店舗網に依存する手法は、台頭するネット通販などに押された。経営不振で10年に中国繊維大手「山東如意科技集団」の傘下入り。経営再建を進めたが、香港の会社との取引で約50億円の販売代金の回収が滞り、19年3~12月の連結純損益は67億円の赤字に陥っていた。親会社の中国企業による社長人事への介入なども経営が迷走した一因とみられる。

 新型コロナの感染拡大では主力販路の百貨店の休業が相次ぎ、4月には店頭売上高が前年同月比81・0%減に落ち込んでいた。関係者によると、外出自粛の影響によりファッションやコスメ業界の消費の冷え込みは甚大。コロナによる経済縮小の影響が大手企業にまで及び、計り知れない衝撃が広がっている。

 ▽レナウン 明治期の1902年に繊維卸売業の「佐々木商会」として創業。創業者の佐々木八十八はNHK連続テレビ小説「べっぴんさん」(16年)でヒロインの父親坂東五十八(生瀬勝久)のモデルになった。レナウンの名は22年当時、英国の皇太子が訪日の際に乗ってきた巡洋艦の名前から。一時は2000億円以上の売上高があった。2019年12月末の従業員は905人。

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