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ゴールデンウイークも大阪空港は閑散 係員「こんな人のいない空港、初めて」

[ 2020年4月29日 14:05 ]

 新型コロナウイルス感染防止のため外出自粛が呼びかけられる中で迎えたGW(ゴールデンウイーク)初日の29日、大阪空港は閑散としていた。

 全日空(ANA)のチェックインカウンターは人影もチラホラ。ANA男性社員は「昨年はロビーの外まで人が並んでました。8割の便が欠航です」と説明。昨年のGWは約100メートルの行列ができたが、乗客も約9割減だった。日本航空(JAL)も「伊丹から約90便のうち、30便ほどのフライトを予定しています」と男性社員が語った。ANAでは、伊丹、関空、神戸の3空港から沖縄・那覇へ向かう便は10便が欠航して伊丹、神戸から各1便ずつのみ運航。JALでは、伊丹、関空からの6便中3便が欠航となった。

 仕事で沖縄へ向かう大阪市の不動産業40歳男性は「取引先がどうしてもということで。行きたくないけど、仕事なんで仕方ありません」と弱り顔。函館へ向かう東大阪市の平下美登さん(69)は「羽田へ行って、いわき(福島)へ行って、11日間休んでました。明日から函館で仕事。ホテルの内装業です。飛行機は怖い感じやけど、人出が足りないそうなんで」と苦渋の決断で搭乗口へ急いだ。同じく函館へ向かう大阪市の20代女性は「家族に不幸があったので。本当は乗りたくないんですが、仕方ありません」と語った。

 一方で、沖縄旅行へ向かう5人家族も。40代男性は「ずっと海へ行くから問題ないでしょ。皆、平熱だし」と悪びれたところもなかった。

 大阪空港から出る空港リムジンバスの係員も「こんな人のいない空港、初めてです。9割減か。いや、それ以上でしょう」と困惑気味。大阪モノレール・大阪空港駅の女性駅員は「人出は1割程度でしょうか。仕方ありません」と語った。

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2020年4月29日のニュース