安倍首相、給付金「混乱は私の責任」…支持率急落に焦り、謝罪、釈明連発

[ 2020年4月18日 05:30 ]

 安倍晋三首相は17日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて官邸で記者会見を開き、所得制限を設けず国民1人当たり10万円を給付すると正式表明した。給付方針を巡り混乱が生じたことに触れ、全国民に向け謝罪の言葉。また、多くの批判を浴びた投稿動画についても釈明した。必死に混乱の沈静化に動いたが、各方面からの反発は強く、政権の足元の揺らぎは収まっていない。

 政府は緊急経済対策の現金給付を巡り、一部の減収世帯に限った30万円の給付を取り下げ、全国民に一律10万円を給付する方針に切り替えた。安倍首相は会見でこうしたドタバタの対応に触れ「もっと早く判断しておけば良かった。混乱を招いたことは私の責任であり、国民に心からおわび申し上げたい」と全国民に陳謝。同時に5月の支給開始を目指す考えを明かした。

 また、歌手の星野源(39)の楽曲「うちで踊ろう」とコラボした投稿動画が、批判で炎上したことにも言及。「さまざまな批判があったことは受け止めている」とする一方「賛否両論あった」とも述べた。

 “アベノマスク”などに対する一連の政府対応への風当たりは強く、内閣支持率は下落。この日の会見での「私自身の責任」との謝罪の言葉は、事前に用意した発言案にはない文言だったが、直前に自ら修正。焦りを募らせているのは明らかだった。

 10万円給付も紆余(うよ)曲折を極めた。そもそも10万円給付案は3月に岸田政調会長が訴えていたものだが、麻生副総理兼財務相や財務省が強く反対。最終的に、4月3日の安倍首相と岸田政調会長の会談で、1世帯30万円とする方針が固まった。だが、15日になって公明党の山口代表が10万円給付を安倍首相に直談判。これが決定打となった。

 安倍首相は16日に官邸執務室で麻生氏に10万円給付の実現を要求。麻生氏は「安倍政権の強さが、弱さに変わることになるのではないか」と不安げに語った。現政権の特徴は、官邸主導による強力な政策推進。公明党の要求に屈すれば、一気に政権弱体化につながりかねない。麻生氏の言葉の裏にはこうした懸念があったが、首相は「国民的な理解が大事ですから」と語り、麻生氏もうなずいた。

 ところが麻生氏は17日の会見で「要望される方、手を挙げていただいた方に配る」と一律給付には否定的な考えを表明。こうした麻生氏の“抵抗”もあり、首相は会見での謝罪で事態の沈静化を図った。だが、突然の首相の方針転換に、ある若手議員は「正直暴れだしたいぐらいぶち切れしている」とツイッターに投稿。与党内での求心力の急低下は明らかで、8年目に入った「安倍1強」体制が、いよいよ砂上の楼閣と化してきた。

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