外出自粛要請の週末 東京から人が消えた 4・1首都封鎖が現実味 感染者増加傾向続く

[ 2020年3月29日 05:30 ]

3・28 外出自粛要請下の東京

閑散とした銀座(撮影・尾崎 有希)
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 新型コロナウイルスの感染拡大が勢いを増す中、外出自粛要請下の都内で28日、感染者がついに1日では最多となる63人にのぼった。これで都内の感染者は合計で362人となった。銀座、渋谷、上野といった都内の主要人気スポットでは人通りが激減する一方、スーパーには人が殺到するなど“弊害”もみられた。感染者数の増加傾向は続いており、4月1日をXデーとした「ロックダウン(都市封鎖)」がいよいよ現実味を帯びてきた。

 新型コロナウイルス感染症の拡大を受け、東京都が不要不急の外出自粛を求めた週末が28日、始まった。人の往来を抑え、オーバーシュート(爆発的患者急増)を防ぐための異例の措置だが、そうした中、1日だけの人数では最多となる63人の感染者が確認された。安倍晋三首相は緊急事態宣言を発令するかどうかについて「ぎりぎり持ちこたえている。瀬戸際の状況が続いている」と述べるとともに「長期戦を覚悟する必要がある」と指摘した。

 外出自粛の要請を受け、首都は厳戒ムードに包まれた。銀座では百貨店の松屋銀座が休業したほか、三越銀座店も営業時間を午前11時~午後6時に短縮。付近の宝石店や時計店、高級衣料品店も軒並み臨時休業で、買い物客はごくわずか。女性客は「東日本大震災のときに匹敵するくらい人が少ないんじゃないですか」と驚きを隠せなかった。
 若者の街・渋谷では駅前広場やスクランブル交差点で混雑が見られなかった。ファッションビル「109」は休館で、入り口前の広場には人影もなし。駅前の店舗の従業員は「いつもの週末の2~3割ぐらい。少ないです」とため息をついた。原宿・竹下通りも半分ほどの店舗が休業で、通りもガラガラだった。

 上野公園には規制線が張られ、立ち入り禁止の黄色のテープの前で記念撮影する人の姿が見られた。花見の宴会は皆無で、都内の40代男性会社員は「宴会して感染してもだめだし、仕方がない」と理解を示した。

 閑散とした繁華街とは対照的に、都内のスーパーやドラッグストアでは黒山の人だかり。外出自粛に備えて食材、トイレットペーパーなどの買い出しに人が押し寄せ、短時間で棚から商品が消える店も。マスクを買いに来たという男性は「外出自粛は分かっているが仕事が休みにならないので仕方ない」と諦め顔。外出自粛の弊害がモロに出た形だ。

 東京都は週明け以降も、平日の在宅勤務や夜間外出の自粛、週末の外出自粛を呼び掛けている。都内の感染者数は25日から3日連続で40人台を記録し、4日目についに60人台へ。千葉県の障がい者福祉施設では入所者と職員合わせて計58人の集団感染を確認。国内では199人の感染が判明し、2日連続での1日100人超えとなった。安倍首相が「気を緩めればいつ急拡大してもおかしくない」と述べた通り絶体絶命の状況に陥りつつある。政府関係者の間では、最短で4月1日がXデーとの見方もあるロックダウン。その足音が、すぐそこまで迫ってきた。

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