東京五輪の延期決定的…札幌が、横浜が、川崎が困惑「準備を進めていいのか」

[ 2020年3月24日 05:30 ]

札幌市の大通公園=10月30日
Photo By 共同

 東京五輪の延期が決定的となった。国際オリンピック委員会(IOC)が結論を示すまで最長4週間とあって「中ぶらりん」の状況に置かれる全国の開催地では23日、「予定通り準備を進めていいのか」と困惑や苦悩の声が漏れた。

 暑さ対策を理由に昨秋、マラソンと競歩の開催地に急きょ決まった札幌市。2020年度予算案にコースの道路補修や沿道の歩道整備費として9億9500万円を計上するなど急ピッチで準備してきた。市幹部は「業者の選定も済んでいる。スケジュール感が見えなくなった」とため息。延期の時期によっては札幌開催の意義が揺らぎかねないだけに「準備を進めてきた以上、開催地に変わりはないと思っている」と強調した。

 野球、ソフトボール会場となる横浜市の横浜スタジアムは、プロ野球・DeNAの本拠地。神奈川県の黒岩祐治知事は「延期が具体化した場合、球団側との調整の問題が出てくる」と懸念を口に。英国の事前キャンプ地、川崎市の福田紀彦市長は「海外の感染状況を見ると、(通常開催は)難しいという感覚はある」と指摘した。

 複数の競技が開催される埼玉県の大野元裕知事は、競技会場の確保や警備態勢の構築といった延期時の課題に言及。「できるだけ早期に開催してもらいたい」とする一方で、コロナウイルスの感染状況を踏まえ「今のままでは無理だ」との認識を示した。

 外国選手団を受け入れる全国各地のホストタウンにも動揺が走った。安倍首相は参院予算委員会で「開催に向けて準備に取り組むホストタウンや国民の皆さんも、現状に不安を抱いている方々も多いだろう」と言及した。

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