新型コロナ 北海道で初の死者、児童にも感染で道内1600校に一斉休校要請

[ 2020年2月27日 05:30 ]

 北海道は26日、新型コロナウイルスによる肺炎に感染した函館市の高齢者が25日に死亡したと発表した。家族の意向で年齢、性別は明らかにしていない。道内では、この高齢者を含む4人の感染を新たに確認。感染者は39人となり、このうち死者は初めて。国内で死亡報告があったのは7人となった。

 函館市によると、死亡した高齢者に発症から2週間以内の海外渡航歴はない。16日にせきが出て17日に発熱があり、医療機関に入院した。25日にウイルス性肺炎により死亡し、26日になって感染が確認された。高血圧の持病があったという。

 北海道の感染者は、東京都を上回り、都道府県別で最も多い。なぜ北海道で多いのか。

 理由の一つとみられるのが冬の観光地で、1月から2月にかけ多くの観光客が訪れたことだ。

 中国の春節で1月24日から2月上旬にかけて多くの人が移動。日本政府は、感染者が急増していた武漢を含む湖北省滞在者の入国を制限したのは2月1日からで、すでに大勢の中国人観光客が北海道を訪れていた。さらに、同4~11日に冬の最大の目玉である「さっぽろ雪まつり」を開催。イベント関係者や東京や熊本の観光客にも感染者が出ている。

 ほかの理由は、感染者が早期に出たことでウイルス検査を早めに実施。検査数が比較的多いことで数が増えているとの見方がある。厳しい寒さが続く冬は換気がしづらい上に、室内で過ごす時間が長くなりがちである点を指摘する声もある。

 道は感染拡大阻止へ踏み込んだ措置を講じた。道内の児童、生徒や給食配膳係に感染者が出たことから、北海道教育委員会は27日から3月4日まで私立も含め道内全ての小中学校約1600校を一斉に臨時休校とするよう市町村教委などに要請。一斉休校の要請が出るのは全国で初めて。札幌市は市内の小中学校を28日から一斉休校する方針。全て休校となれば異例の事態となる。

 「前例のないこと。やりすぎではないかという批判もあるかもしれないが、政治判断の結果責任は私自身が負う」と鈴木直道知事。終息に向かうまで“闘い”は続く。

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