2020年のトレンド予測(前編) 7分野の注目キーワードは?

[ 2020年2月25日 07:00 ]

2020年のトレンド予測のキーワードについて解説する中村太郎さん(右)と山下露佳さん(左)
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 「2020年のトレンド予測」がこのほど、リクルートから発表された。同グループが事業展開する分野における20年の動向をキーワードとともに予測。企業やユーザーとのコミュニケーションからとらえた7分野の「兆し」は、情報社会を生きる私たちの指針となるはずだ。注目の内容をリクルート広報部の中村太郎さんとリクルートライフスタイル広報グループの山下露佳さんが解説。2回に分けて紹介する。

 10年にスタートした「トレンド予測」は今回で11回目。中村さんは、各事業分野が業界のステークホルダーと徹底的に向き合うことによって表出したトレンド7分野の内容について「私たちは、社会課題と向き合う中で見えてきたポジティブな兆しをトレンド予測として発表しています。このトレンドを、多くの方々に知っていただくことで、新しい価値観が受け入れられやすかったり、多様な選択肢を選べることができる社会になればと思っています」と意義を説明する。

 各分野を担当する同グループの編集長や総研所長が、日々のコミュニケーション活動の中で社会の変化を察知。キャッチーなキーワードに熱い思いを凝縮した。人手不足や技術の進化などに起因する個人と企業の行動やマインドの変容が進む状況を受け、中村さんは「今年のトレンドの特徴は脱”当たり前”化、働き方の多様化、テレワークの推進という3つに分けることができます」と説明した。

 今年ラインアップされた7分野は「飲食」「雇用(アルバイト)」「雇用(シニア)」「雇用(派遣)」「住まい」「進学」「自動車」。その中で「進学、自動車、飲食の3分野は脱”当たり前”化というグルーピングができます」と山下さんは話す。

 「進学」のキーワードは「ワクモチ進路」。兵庫県出身の生徒がその街並みと教育カリキュラムにひかれ、島根県立津和野高校へ進んだ例や、やりたいことを探す時間が確保できる通信制のN高校を選んだ学生のケースをピックアップし「自分のやりたいことや夢・目標ベースで学ぶ環境を積極的に選択する高校生が増えています」と山下さん。

 有名大学から大企業に就職するといったこれまでの価値観から離れ、ワクワクするモチベーションを大切にした進路選びが主流になるようだ。

 「自動車」は「らしさCAR」がキーワード。「クルマ=移動手段」という考え方から「自分らしさの表現手段」(山下さん)にシフト。20代を筆頭とする若年層ほど、自動車を自己表現のツールとして捉える傾向にある。価格やスペックではなく、心地よく過ごせる空間、自分らしさを反映するアウターとしてカスタマイズ。

 例えば高級車のポルシェを、あえてさびたようにラッピングする人や全国のフェスに参加するためにハイエースの車内を自宅のように改造する音楽DJらが出てきている。

 「飲食」のキーワードは「おもて無(なし)グルメ」。日本の外食産業では、料理とサービスはセットで売られてきたが、両者を分けて考える動きが広がってきている。背景には外食業界において「軽減税率」、「キャッシュレス推進」、「人件費高騰」などの環境の変化や、ITなど各種テクノロジーの導入をきっかけとした「料理」と「サービス」の価値の対価を見直したり、両者を分けて考える動きがある。

 山下さんは「サービスを簡略化し、その分、おいしさを追求した”おもて無グルメ”が人気を博しています」と説明した。

 後編は明日26日配信予定。【PR】


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