籠池諄子被告 夫妻とも有罪判決に「これからもお父さんと戦っていきます」、首相夫人に恨み節も

[ 2020年2月19日 16:35 ]

判決後、大阪地裁を出て取材に応じた籠池諄子被告(中央)
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 私立小学校建設などを巡り、国や大阪府、大阪市から補助金計約1億7千万円をだまし取ったとして詐欺などの罪に問われた学校法人・森友学園(大阪市)前理事長の籠池泰典被告(67=本名・康博)と妻の諄子被告(63=本名・真美)の判決で、大阪地裁(野口卓志裁判長)は19日、泰典被告に懲役5年、諄子被告に懲役3年、執行猶予5年を言い渡した。求刑はいずれも懲役7年だった。

 両被告は「補助金詐取の共謀や故意はなかった」と起訴内容の大半を否認して無罪を主張。地裁は起訴内容のうち、諄子被告の府、市の補助金詐取については故意、共謀を認めず無罪とした。

 野口裁判長は国の補助金詐取について「両被告と設計業者、建設業者が出席した会議で虚偽の契約書作成が了承された」と指摘。業者も多額の補助金を求める被告の強い意向でやむなく手続きを進めたとし「手口は大胆、巧妙で、泰典被告は犯行の中心的立場にあった」と述べた。

 公判の冒頭、府、市から詐取した補助金が弁済されていないとする検察側の主張に誤りがあるとの被告側の申し立てを受け、弁論が再開された。裁判所に入る前から、諄子被告は検察側から両被告の弁護側へ送られたという不正受給金額の下方修正報告書を手にして「こんなん間違ってる。こんな裁判、イヤ。弁護士もイヤ」と語気を荒らげ、弁護人にも不信感を抱きながら興奮状態だった。法廷内でも取り乱して、裁判は開廷から11分で一時中断。別室で25分間、諄子被告は頭を冷やして再入廷した。その際にも、法廷の入り口前で「一生懸命やってるじゃないか」と泰典被告からなだめられるシーンも見られた。

 最終弁論で「検察は無慈悲で恣意(しい)的。重罪を作ろうとしているようだ」「家内はえん罪。何もしてない。何も知りません」と泰典被告は主張。さらに「国策捜査。私たちを陥れて、詐欺師として葬ろうとしている」と非難を繰り返した。

 判決が言い渡される際、裁判長に向かって左側に諄子被告、右側に泰典被告が座り、手をつないで裁判長を見つめた。裁判長が判決文を読む間にも、3度、4度とひそひそ話。その間も手は離さなかった。

 閉廷後、大阪地裁の外で取材に応じた諄子被告。「手をつないでいたのは、お父さん(泰典被告)の手が冷たいから」と言いながら「お父さんは立派。行ってらっしゃいと言いました」と語った。また、17年4月に開校予定だった「瑞穂の國記念小學院」の名誉校長に就任していた、安倍晋三首相(65)の昭恵夫人(57)について聞かれると「嫌いです。卑怯(ひきょう)です。100万円もらってるのに、もらってないって言って」と恨み節も。控訴するかについては「今は申し上げられない」としながら「これからもお父さんと一緒に戦っていきます」と控訴する見込みだ。

 実刑判決を受けた泰典被告はこの日午後、刑事施設へ移送された。弁護側は保釈申請をする方針だ。

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