相次ぐ経路不明 新型肺炎 新たな脅威「市中感染」

[ 2020年2月15日 05:30 ]

新型コロナウイルス

和歌山県湯浅町の済生会有田病院
Photo By 共同

 和歌山県は14日、県内の70代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。感染経路は不明。国内では13日に4人、14日に8人の新たな感染が確認されたが、半数の6人が経路が分からないまま。感染源が特定できない「市中感染」の恐れが膨らんだ。未知のウイルスの脅威は新たな局面を迎えた。

 和歌山県によると、男性は1日におう吐し5日に発熱。近所の医療機関を経て、6日に同県湯浅町の済生会有田病院の内科を受診した。13日には転院し、現在は集中治療室(ICU)に入っており重症という。13日に有田病院に勤める50代の男性外科医の感染も判明しているが、70代男性の受診時には体調を崩して休んでおり接触はなかった。

 会見した仁坂吉伸知事は「感染経路の特定が難しい」と困惑。県は、ウイルスを保有しながら症状の出ていない人が街中にいる可能性もあるとみて、不安を訴える人の相談を保健所や県庁などで受け付ける。

 ウイルスの脅威は首都圏も例外ではない。千葉県によると、感染経路が不明の20代男性は発症後も3日間、都内の勤務先まで電車通勤していたと明かした。利用した路線や時間帯は公表していない。NTTデータによると、この男性は同社の協力会社の社員で東京都港区にあるビルに勤務。保健所などが調べた結果、男性と同じ職場にいるなどした14人が濃厚接触者と特定された。14人は今のところ発熱などの症状は訴えていない。

 ウイルスに感染し13日に死亡した神奈川県の80代女性を含めて、和歌山2人、千葉1人、北海道1人、愛知1人で5道県6人の感染経路が明らかになっていない。北海道の50代男性は容体が重篤。現在、ICUで人工呼吸器を装着しているという。名古屋市では60代男性が今月米ハワイから帰国後に発熱し入院している。国内の感染者は259人となった。

 国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長は「実際に市中で人から人への感染が起きている。それが連続的に起こるということは想定はしておかなきゃいけない」と指摘。「今後、軽症の患者がたくさん出てくる可能性がある」と話した。

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