新型肺炎、各地で拡大 感染経路不明のケースも 政府、専門家会議設置

[ 2020年2月14日 21:35 ]

マスクをして観光する外国人旅行者ら=14日午後、東京・浅草
Photo By 共同

 厚生労働省は14日、新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)を巡る問題で、東京や和歌山、沖縄など5都道県で新たに計6人の日本人感染者を確認したと発表した。これとは別に政府チャーター機第3便で帰国した邦人1人も感染が確認されるなど拡大が続いた。新たな感染者には感染の経路が不明確な人も含まれ、市中感染の懸念が増大した。

 東京では新たに2人の感染者が判明。屋形船の宴会がきっかけになった可能性がある。屋形船には13日に死亡した80代女性の義理の息子に当たる70代のタクシー運転手も乗船していた。感染拡大防止に向け、政府は新たに専門家会議も設置した。

 国内初の死者が出た事態を受け、安倍晋三首相は新型コロナウイルス感染症対策本部会合で「これまで以上に対策の検討を進めていく」と述べた。

 都によると、タクシー運転手は1月18日に都内の屋形船で実施された新年会に妻と参加。新たな感染者2人のうち1人はこの屋形船の従業員の70代男性で、同日に勤務していた。この日より前には中国湖北省からの旅行者との接触歴もあり、都が詳しい経緯を調べている。もう1人は、運転手が加入する組合勤務の50代女性で、新年会には参加していない。

 このほかにも全国各地で報告が相次いだ。既に勤務医に感染者が見つかった和歌山県の済生会有田病院では、外来受診した70代男性、沖縄県で60代の女性タクシー運転手が感染した。北海道では50代男性が重篤。愛知県の60代男性はハワイ滞在中に風邪のような症状が始まったという。国内の感染者は合計で258人になった。

 厚労省は幅広く感染者を把握するため、滞在した地域を限定せずにウイルス検査が受けられるよう対象者の拡大を検討していると明らかにした。外務省は、肺炎が拡大する中国浙江省温州市について、感染症危険情報をレベル3に引き上げ、渡航中止を勧告した。

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