富田林署から逃走の男 初公判で起訴内容一部否認「アクリル板壊してない」

[ 2020年2月13日 17:07 ]

 2018年8月、大阪府警富田林署から逃げたとして加重逃走、窃盗などの罪に問われた樋田淳也被告(32)の初公判が13日、大阪地裁堺支部(安永武央裁判長)で始まった。樋田被告は、署内にある面会室の仕切り(アクリル板)を壊して逃走したとされるが、罪状認否で「逃走したことは認めるが、アクリル板を壊したのは私ではありません」と述べ、起訴内容の一部を否認した。

 一昨年夏、49日間にわたる自転車での逃走劇の末、山口県周南市の道の駅で捕まった樋田被告。逃走時は丸刈りで真っ黒に日焼けしていたが、この日は黒のスーツ上下に白いボタンダウンシャツ。スポーツ刈りで、ホオも少しこけていた。

 樋田被告は起訴状などによると、強制性交、窃盗等容疑で逮捕、勾留中だった18年8月12日夜、富田林署内で弁護士と面会室で接見した後、アクリル板を壊して逃走したとされている。盗難した自転車で中四国地方を転々とした後、同9月29日に山口県内で万引きしたとして現行犯逮捕。翌30日に加重逃走容疑で再逮捕された。

 樋田被告は逃走中も自転車以外に食料品、ヒゲ剃りなど様々な生活必需品を盗んだとされる。初公判は厳戒態勢。通常の刑務官4人だけでなく、私服警官4人が樋田被告を取り囲み、さらに公判の間中、私服警官も傍聴席に陣取り、樋田被告を監視していた。一方で、樋田被告は法廷内を何度も見回したり、傍聴者の顔を眺め、証拠提示・説明する検察官の話を、担当弁護士とひそひそ話しながら傍観者のように、聞いていた。

 樋田被告は逃走後の窃盗罪については認めたが、富田林署からの逃走については「アクリル板を壊したのは第三者」として加重逃走でなく単純逃走として争う方針。また、逃走前の窃盗罪についてはバイクのナンバープレートの窃盗については認めたが、それ以外の引ったくりなどについては否認。また、藤井寺市内、大阪市西区内での強制性交などの罪はすべて否認。「ヨダソウマと名乗る男がやった」としている。

 窃盗罪など起訴された21件のうち、大阪地裁堺支部は加重逃走や逃走後の窃盗罪を先に審理。3月16日に被告人質問があり、4月には有罪か無罪かの部分判決を宣告する。その後、強盗致傷罪など逃走以前に関与したとされる裁判員裁判対象の3つの事件を審理。量刑を含めた最終的な判決が言い渡される見通しだ。

続きを表示

「薬物問題」特集記事

「ジャニーズ」特集記事

2020年2月13日のニュース