拉致被害者・有本さん母逝去 解決訴え全国で講演や署名活動

[ 2020年2月7日 05:30 ]

 北朝鮮による拉致被害者で元神戸外大生有本恵子さん=失踪当時(23)=の母有本嘉代子(ありもと・かよこ)さんが3日午後3時23分、うっ血性心不全のため神戸市の病院で死去した。94歳。神戸市出身。葬儀・告別式は既に行った。喪主は夫明弘(あきひろ)さん(91)。恵子さんとの再会は果たせなかった。

 嘉代子さんは明弘さんと全国各地で講演や署名活動をしたほか、2004年には手記「恵子は必ず生きています」を出版。拉致事件の解決を訴え続けた。親族によると、今年1月3日に自宅で骨折して入院。車いすに座り家族と話して笑顔を見せることもあったが、今月3日に容体が急変した。

 明弘さんは6日、神戸市内で記者会見し、何度も涙を拭い「言葉が出えへん。そんな心境」と声を振り絞った。書面で「北朝鮮に拉致された恵子を取り戻すために、嘉代子と二人三脚で頑張ってきましたが、妻は力尽きてしまい今は全く気持ちの整理もつかない状態です」とのコメントを出した。

 嘉代子さんの死去で拉致被害者の親で健在なのは、明弘さん、横田めぐみさん=失踪当時(13)=の父滋さん(87)と母早紀江さん(84)の3人となった。

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